専用アプリで真価を発揮 タッチ操作のヘッドホン

日経PC21

バロットのブルートゥース対応ヘッドホン「Zik 3」。フランス人デザイナーが手掛けたデザインで、レザー調に仕上げられたハウジングや、ゆるやかな弧を描く金属製のアームが美しい
バロットのブルートゥース対応ヘッドホン「Zik 3」。フランス人デザイナーが手掛けたデザインで、レザー調に仕上げられたハウジングや、ゆるやかな弧を描く金属製のアームが美しい
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数あるブルートゥース対応ヘッドホンの中でも、「Zik(ジック)3」は異彩を放つ存在だ(図1)。まずはそのデザイン。カラーは黒や赤、緑といったバリエーションをそろえ、ハウジングはレザー調で、無地、ステッチ刺しゅう、クロコダイル柄を用意するこだわりようだ。アーム部は金属製でフォルムも美しい。質感も上々だ。

図1 デザインはレザー調で無地、ステッチ刺しゅう、クロコダイルの3タイプ。タイプによって選べるカラーは異なるが、黒のみ全タイプに用意されている(写真は黒のステッチ刺しゅうタイプ)

基本的に、スマートフォン(スマホ)とはブルートゥースで接続するが、機能面でもユニークな点は多い(図2)。右側のハウジングを指でタッチすると、再生や曲送りといった操作ができる(図3)。最大30デシベル軽減するというノイズキャンセリングも優秀。ハウジングの密閉度の高さと相まって、周囲から声をかけられても気付かないほど効果がある。

図2 スマホとはブルートゥースで接続する(画面はiPhone)。NFC搭載なので、NFC対応のアンドロイド端末なら、近づけるだけでペアリングが可能だ
図3 右側のハウジングをタッチすると、さまざまな操作ができる。再生・一時停止はタッチ、上下にスライドすれば音量の調整、前後にスライドすれば曲送り・曲戻しが可能だ。さらに耳からヘッドホンを外すと、自動で再生が停止する

さらに、スマホ用アプリと組み合わせることで、ジック3は真価を発揮する。周囲の雑音に応じた自動ノイズキャンセリングなど、さまざまな機能を細かく設定できるのだ(図4)。ジャズクラブやコンサートホールなどの響きを再現できる音場効果も面白い(図5)。実際にジャズクラブを試してみると、演奏の臨場感が明らかに増した。バッテリー駆動で、USB経由に加えて無接点充電にも対応。充電台の上に置くだけでよいのがうれしい(図6)。

[左]図4 無料アプリ「ParrotZik」は、iOS版とアンドロイド版がある。ノイズキャンセリング機能は、周囲の音を計測して、逆位相の信号を発信することで、雑音を打ち消すアクティブ方式だ [右]図5 音場は「コンサートホール」「ジャズクラブ」「リビングルーム」「サイレントルーム」の4つの効果を選べる。スピーカーの位置を変更して、音の広がりを自分好みに調整することが可能だ
図6 Qi(チー)規格のワイヤレス充電に対応。ただし、相性のせいか国内メーカーの市販チャージャーでは充電できなかった。写真の純正チャージャーならその心配はない。実売価格は6700円前後

本体は重量感があり、側圧も強めで装着感は好みが分かれる。それでも、ノイズを排して音楽に没頭できるジック3は、ぜひ体感してほしい実力機だ。

(日経PC21 五十嵐俊輔)

[日経PC21 2016年10月号の記事を再構成]

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