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富士急、操縦できる絶叫マシン「テンテコマイ」

日経トレンディネット

2016/8/6

日経トレンディネット

富士急ハイランドに2016年7月16日にオープンした新アトラクション「テンテコマイ」(写真:シバタススム、以下同)

富士急行は富士急ハイランド(以下、富士急)の新アトラクション「テンテコマイ」を2016年7月16日にオープンした。テンテコマイは、空中32メートルの高さを時速約40キロで円周運動するライド(人が乗るゴンドラ部分)を自分で操縦して回転させられる絶叫系アトラクション。富士急の絶叫系アトラクションの新施設は5年ぶりで、自分で操縦できるアトラクションは初となる。同社が展開する「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」でもテンテコマイの姉妹アトラクション「極楽パイロット」を同日にオープンしており、富士急の今年のテーマは「操縦」なのだろう。

1人ずつライド(ゴンドラ)に乗る。ライドは24人分ある
ライドは飛行機をイメージした形となっている

■操縦型にすることで絶叫にゲーム的な要素を入れる

テンテコマイのライドは左右に飛行機のフラップのような翼を持っており、自分で自由に動かすことができる。座席は左右方向に360度回転するようになっており、翼を操縦することで風を受けて回転する仕組みだ。3分間は自分で回転を制御できるため、座席を回転させ続けて絶叫マシンらしい動きを楽しんだり、座席を一切回転させずに遊覧飛行のように楽しんだりすることも可能だ。

地上32メートルまで昇り、時速約40キロで円周運動をする
身体をしっかりとしたハーネスで固定。両手は翼を操作するレバーを握る

翼はレバーを前後に倒すことで上下に動く

■うまく回転させられないのが悔しい

実際に筆者も乗ってみた。左右90度までは比較的ラクに回転させられたものの、360度となると風と回転をうまく制御する必要があるようで、筆者は1回転させられなかった。勝手に回転するのは怖いが、自分で操縦してうまく回転させられないのは悔しい。なかにはコツをうまくつかみ、所要時間が終わるまで回転しっぱなしという男性もいた。その男性は回転が止められなかったようで「回る! 止まらない! 」と叫びを上げるなど、まさにテンテコマイだった。

翼を操作することでライドが回転する
空中で逆さまになるのはかなり怖い。「回る! 止まらない! 」と叫び声を上げていた男性も

ジェットコースターなどの絶叫系アトラクションは、決められたコースを走るだけのものが多い。しかし、テンテコマイは操縦次第で違う動きをするため、ゲーム的な“やりこみ要素”が含まれている。筆者のような「うまく回転できずに悔しい」という感情がもう1度乗ってみようという動機になる。富士急はすでに「絶望要塞2」のようなやりこみ要素のあるプレー型アトラクションを展開しており、絶叫の面白さを追求してきた同社らしい展開といえるだろう。

富士急行の堀内光一郎社長は、「テンテコマイは『二重人格型アトラクション』。乗るだけなら地上32メートルの高さをメリーゴーランドのように遊覧飛行できるアトラクションだが、高さを忘れるほど回転し続ける絶叫マシンにもなる。乗る方がさまざまな楽しみ方ができる『自己努力創作型アトラクション』であり、非常に奥の深い機械だ」と語った。

■既存施設もリニューアルで進化

映像を一新したフライトシミュレーションアトラクション「富士飛行社」

テンテコマイのほかには、2014年7月にオープンしたフライトシミュレーションアトラクション「富士飛行社」が7月14日に映像を一新。このアトラクションは架空の航空会社である富士飛行社が運航する旅客機「大鶴223」に乗り、富士山近辺を遊覧飛行するもの。上映時間が従来の5分20秒から7分15秒になり、映像の規格も4Kから6Kにグレードアップ。撮影にドローンやモーターパラグライダーを活用し、迫力のある映像が楽しめる。

架空の航空会社である富士飛行社が運航する旅客機「大鶴223」に乗り、富士山近辺を遊覧飛行する設定。翼に座席がある「命がけの飛行」とのこと
体験する際に乗るゴンドラ。上映中は前にせり出して座席部分は空中に浮く形になり、シーンに合わせて上下左右に傾く

初めて乗ってみるまでは、映画館のように映像を楽しむだけのものだと思っていた。しかし、前面の視野ほぼ全てに展開するスクリーンと足が空中に浮く座席により、本当に空中を飛んでいるような錯覚を覚える。しかも、座席はシーンに合わせて上下左右に傾き、風やミスト、花の香りなども展開され、より映像に合わせた臨場感を体感できる仕掛けだ。富士山周辺の四季折々の景色が楽しめるのはもちろん、体感型アトラクションとしても十分に楽しめる。

富士山周辺の四季折々の景色が楽しめる
映像だけ見ても迫力があるきれいなものだった

富士急では園内の無料で入場できるエリアにフランスのキャラクター「リサとガスパール」をモチーフにしたさまざまな飲食店や土産物店を展開する「リサとガスパール タウン」を2013年にオープンしている。このエリアに新たに体験型施設「リサとガスパールのアトリエ」が加わった。

園内の無料エリアにオープンした体験型施設「リサとガスパールのアトリエ」
ガラス製品に模様を描くサンドブラスト(1500円)

用意された素材をもとに自分でグッズを制作できる施設となっており、ドライフラワーアレンジ(1600円)やジェルキャンドルづくり(1200円)、アロマスプレーづくり(1500円)、ガラス製品に模様を描くサンドブラスト(1500円)などが体験できる。特にドライフラワーアレンジやジェルキャンドルづくりでは、リサとガスパールのキャラクターグッズを使ったものが作れるため、同作品のファンなら注目だ。

ソフトプレッツェル専門店「アンティ・アンズ 富士急ハイランド店」を7月16日に開店
富士急をイメージして「Q」の字の形をした同店限定の「Qプレッツェル」(右、350円)

また、入場チケットが必要なエリアにはソフトプレッツェル専門店「アンティ・アンズ」が7月16日に開店。富士急をイメージして「Q」の字の形をした同店限定の「Qプレッツェル」(350円)も販売する。

(ライター シバタススム)

[日経トレンディネット 2016年7月27日付の記事を再構成]

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