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自転車ビギナーはタイヤもチューブもコスパで選ぶ

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

先日、筆者は群馬県の榛名山で行われる自転車のイベント「榛名山ヒルクライムin高崎」に参加してきた。今回で4回目という比較的新しいイベントながら、参加者は何と7000 以上! 昨今のヒルクライムレース人気を改めて感じた次第。3年ほどロクなトレーニングをしていなかったため、結果はさんざんだったが……。

さて、そんな榛名山ヒルクライムの会場には、さながらカスタム車両の見本市。それこそ前後セットで20万円以上もする高価なホイールを付けた自転車も珍しくない。ヒルクライムレースというのは他の条件が同じならば、とにかく軽い自転車が有利。ひたすら重力に逆らって上るのだから当然である。

上り坂を連続走行するという極めて負荷の高いシチュエーションでは、ちょっとした重量差が何倍にも増幅して感じられるもの。自転車の世界では軽量なパーツは おしなべて高価なものだが、一度ヒルクライムを経験したら、軽量化の誘惑に抗うことは誠に難しい。"上れる自転車乗りはわらをもつかむ"ものなのだ…。

相対的な順位ではなく、タイムを競うヒルクライムレースが、基本的に「自分との闘い」であることもついカスタマイズに熱中してしまう要因のひとつ。他の競技者とのやりとりがないため不確定要素が少なく、グレードアップが結果に結びつきやすいのだ。知恵を絞りながらホイールを○○に交換したからマイナス●分、タイヤで●秒といった具合にシュミレーションするのは結構楽しい時間である。

前回記事「ロードバイク、初心者こそパーツで性能向上」ではロードバイクをチューンアップする際の要となるホイールをご紹介したが、今回はそれ以外のパーツをピックアップしてみた。例によってビギナーには非現実的な価格のものはあえて外し、費用対効果の高いアイテムだけを集めた。

【タイヤ】耐パンク性、乗り心地、耐久性にも優れた高性能タイヤ選び

ホイールと同じく、タイヤも走行性能に多大な影響を及ぼすパーツだ。エントリーグレードのロードバイクに標準装備されているタイヤは低いグレードのものであることが多いので、ここを上級グレードに交換するだけで走行性能は明らかに向上する。

ところが、ひと口に高性能タイヤといってもどんなシチュエーションで使用するかによって チョイスする銘柄が変わってくる。ここでは週末スポーツライド+ヒルクライムレースを前提にした商品をピックアップしよう。ヒルクライムレースに特化した超軽量タイヤというのもあるのだが、その多くは耐パンク性や乗り心地、耐久性が犠牲になっており、ビギナーにはおすすめできない。

ロードバイクにはクリンチャータイヤとチューブラータイヤの2種があり、ホイールもそれぞれ専用で互換性はない。皆様がよく知る一般的な形式は前者。U字断面のタイヤにチューブを入れて、それをコの字型のリムに空気圧で押し付けて固定するタイプだ。一方、チューブラー方式はタイヤの内部にチューブを入れて縫い合わせ、円筒状にした構造になっており、リムにはタイヤごと接着して固定する。こちらは絶対的な性能は高いものの、パンクしたときの修理が難しく、主に本格的なロードレースなどで使用されている。

チューブラータイヤがエントリーユーザー向けの完成車に付属してくることはほぼないので、ここではクリンチャータイプのタイヤのみ紹介する。

◇      ◇      ◇

1本あたり100g以上は軽い? パンクにも強く普段使いにもおすすめ

パナレーサー「RACE L EVO3クリンチャー」

日本を代表する自転車タイヤブランド、パナレーサーが誇るロードバイク用レーシングタイヤがこの「RACE EVO」シリーズ。

なかでも「RACE L EVO3」は軽量でヒルクライムでの使用に適したモデルとなっており、エントリーグレードのロードバイクに標準採用されているタイヤに比べると1本あたり100g以上は軽いだろう。とはいえ、耐貫通性のあるパンクに強い素材を用いるなど、普段使いにも対応できる汎用性も備えている。サイズは700×20Cから23C、25C、28Cという幅の違うタイヤをラインナップ。ここ一発で速く走りたいなら一番細い20Cだが、バランスが良いのは23Cまたは25C。競合他社の製品に比べてリーズナブルな価格がうれしい。

本格的なレーシングタイヤながら太いサイズもラインアップ

スペシャライズド「Sワークス・ターボ」

スペシャライズドは自転車だけではなく、サイクルパーツやサイクルウエアの分野においても高い評価を得ているブランドだ。この「Sワークス・ターボ」はロードレース世界選手権の優勝に貢献するなど、レースでの実績が広く認識されており、他社製のバイクに乗るユーザーにも愛用者がいるほど。

特徴は「GRIPTON(グリプトン)」と名付けられた独自のコンパウンド(ゴムの素材)を採用することで、高いグリップ性能と低いころがり抵抗という、相反する要素を高次元で両立していること。また、本格的なレーシングタイヤとしては珍しく、26Cや28Cというかなり太いサイズをラインアップしている。これらは細いタイヤに比べ、重量は不利になるものの、ころがり抵抗はむしろ低く、快適性は圧倒的に高い。

筆者は現在26Cを使用しているが、氷の上を進むがごとき滑らかな走りはちょっとクセになる。ただ、28Cともなるとホイールやフレームによっては取り付けられないこともあるのでご注意を。よく確認してから購入しよう。

【チューブ】乗り心地や転がり抵抗に影響

地味な存在だが、チューブを交換することでも走行性能は向上する。もともと重量が小さなパーツなので、よほどの超軽量チューブでもない限り"軽さ"を実感するのは難しいが、上級グレードの製品を使うと乗り心地やころがり抵抗の減少といった面で大きな効果が期待できる。

ちなみにチューブには、大別すると一般的な「ブチルチューブ」と、主にレースで使用される高性能な「ラテックスチューブ」と呼ばれる2種類がある。ブチルはゴムの密度が高いため、パンクに強く扱いやすい。価格も手ごろだ。ラテックスはゴムの密度が低くて軽量かつしなやかなのが美点。ころがり抵抗が減り、乗り心地が大きく向上する。高価なことと、パンクしやすいこと、ブチルに比べて空気の抜けが早く、マメに空気を入れる必要があるのが弱点だ。それでも劇的な変化を求めるならラテックスチューブを選ぶと良いだろう。

従来チューブの2.1倍の伸縮性

パナレーサー「R'AIR」

いわゆるブチルチューブながら、従来チューブと比較し2.1倍もの伸縮性と軽さ誇る、ラテックスチューブに迫る高性能モデル。耐久性や耐パンク性を犠牲にすることなく、優れた振動吸収性と高いグリップ性能を実現しているのが大きな特徴だ。軽量チューブを普段使いしたい人に。

【ギア】脚力や傾斜に応じたギア比に変更を

上り坂において、ギア比はとても重要なファクターである。脚に負担のかからないギアでペダルをリズムよく回転させながら登るのがヒルクライムのセオリーだからだ。ロードバイクは違う歯数構成のカセットスプロケット(複数のギアをまとめたもの)に交換することでギア比を変更することが可能である。ヒルクライムレースの初心者においては費用対効果が抜群に大きいカスタマイズだ。

選ぶなら上級コンポーネントのカセットスプロケット

シマノ「アルテグラCS-6800 カセットスプロケット」

エントリーグレードのロードバイクは、一段グレードの劣るカセットスプロケットを標準装備していることがある。それほど高価なパーツではないので、交換するなら、いっそ上級コンポーネントのカセットスプロケットを選ぼう。変速性能がアップし重量だって軽くなる。ちなみに歯数は数字が大きいほど軽いギア(軽く回せるギア)となる。

写真のシマノ「アルテグラ」グレードのカセットスプロケットには最大32Tというかなり軽いギアがラインアップされている。

【その他】ハンドル、ステム、サドルは体にフィットしたカスタマイズを

完成車に最初から取り付けられているハンドルやステム(フロントフォーク上端とハンドルバーをつなぐ棒状の部品)、サドルなどのパーツはあくまで万人に向けてチョイスされたものである。自分の身体にしっかりとフィットさせるにはやはりカスタマイズする必要がある。その際、中心となるのはハンドル、サドル、ステムの交換。安価なロードバイクの場合、これらのパーツの重量もバカにならないので、せっかくなら軽量なものに交換したいところだ

ハンドルバーやステムなどは自分のバイクの規格に対応した製品を選ぶ必要があるので、自信がない人はショップでよく相談してから購入しよう。

ジャパンブランドのアルミ製の軽量ステム

ディズナ「フォークステム」

乗っていてハンドルが遠い、あるいは近いと感じたらステム交換が効果的だ。ディズナはエントリーユーザー向けにコストパフォーマンスに優れた製品を送りだしている日本のブランド。このフォークステムはアルミ製で超軽量なのがウリ。一体構造の滑らかなルックスが美しく、70mmから120mmまでと長さも豊富に用意されている。

ステムと一緒に交換したいハンドルバー

ディズナ「ジェイフィットモア」

ステムとともにハンドルバーを交換すると、より自分に合ったライドポジションを作りだすことができる。ジェイフィットモアは日本人の体型に合ったコンパクトなポジションを可能にするアイテム。サイズ展開も豊富だ。

サドルをスリム化して内腿への接触を解消

ワンバイエス「カーボンマガタマシートポスト」&「ナロウサーティソウル」

サドルを固定するレールの幅を一般的な43mmから30mmへと狭くし、サドルをスリム化。内腿への接触を解消した画期的なシートポスト(サドルを支えるパイプ)&サドルである。シートポストは209gと軽量なカーボン製だ。

ベースは樹脂製でメッシュ構造

タイオガ「スパイダーツインテール2」

パッドを配し、樹脂製のベースがしなることで衝撃を吸収するという前衛的なサドル。メッシュ構造になっているので軽量で蒸れにくいのも美点だ。

カーボン製シートポストより軽いアルミ製

KCNC「プロライト」1万8144円

高度なアルミ加工技術を駆使し、様々な超軽量パーツをラインアップしているKCNC。このプロライトの重量はわずか169g(サイズは27.2mm×400mm)と、並のカーボン製シートポストをはるかにしのぐ軽さだ。

ロードバイクを買ったなら、ある程度「本気」で速く走ろうと努力してみた方が間違いなく楽しい。それは何も一生懸命トレーニングするということだけではなく、自転車のパフォーマンスを最大限に発揮できるようにカスタマイズすることも含まれる。ロードバイクが年齢性別関係なく楽しめるスポーツであることの理由の1つがこれである。たとえ体力、脚力で劣っていたとしても適切な乗り方やペース配分、パーツチョイス、セッティングなどの総合力で補うことができるのだ。もちろん、その結果速ければ、その人は速いライダーとして称えられる。

スポーツにおける努力というと、どうしても禁欲的な方向でイメージしてしまいがちだが、ことロードバイクに限っては違う。物欲も解放しながら楽しく上達できるのだ!

(ライター 佐藤旅宇)

[日経トレンディネット 2016年6月17日付の記事を再構成]

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