ソニーのスマートウォッチにポーター柄モデル
ソニーモバイルのスマートウォッチ「SmartWatch 3」に、有力ブランドとコラボした特別モデルが加わることになった。日本の老舗カバンメーカー「吉田カバン」のオリジナルブランド「PORTER(ポーター)」や、有名ファッションブランド「A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)」「ANREALAGE(アンリアレイジ)」がベルトおよびウォッチフェイス(時計盤面)アプリを作る。発売時期や価格などは未定。詳細は2016年7月中旬に再度アナウンスする予定だ。
特別モデルを販売するのは、パルコがプロデュースするセレクトショップ「ミツカルストア」。ミツカルストアでは、これまで気鋭のデザイナーやクリエーターの提案する商品を全国各地より発掘し、企画テーマのもとに期間限定で販売するプロジェクトのほか、オリジナル商品の開発にも力を入れてきた。
今後は「Meets Technology」をテーマにした商品開発を強化する予定で、その第1弾として、ソニーSmartWatch 3とのブランドコラボモデルが開発された。
パルコ執行役WEB/マーケティング部、メディアコミュニケーション部担当の林直孝氏は「スマートウォッチとファッションブランドとのコラボレーションはまだまだ少ないのが現状」と語ったうえで、「今回参加する国内外で広い人気の3ブランドは、スマートウォッチとの初のコラボモデルとなる」と話した。
デザイン性高め幅広いユーザーねらう
発表会にはANREALAGE デザイナーの森永邦彦氏、A BATHING APE企画の尾田修平氏、パルコ商品開発担当の平松有吾氏、ファッション・デジタル・コミュニケーション・コンサルタント/元「DiFa」編集長の市川渚氏が登壇した。
PORTERとのコラボモデルのプレゼンをしたパルコ平松氏は「バッグはものを包んで大事に持ち運ぶのが目的。スマートウォッチをしっかりと守って、日常で使えることをコンセプトにした」と、盤面がベルトに包まれたPORTERらしいデザインを見せながら話した。
A BATHING APEの尾田氏は「文字を認識しにくくなる"迷彩"を時計の盤面に取り入れるかどうか悩んだが、"着る感覚で身につけられる迷彩"を考えてデザインした」と答えた。
このコラボスマートウォッチを、どんなユーザーに使ってほしいのかという質問に対する答えは三者三様。「男女関係なく、テクノロジーを身につけるのはファッションの一部。洋服で迷彩だと抵抗のある人もいると思うが、小物なら取り入れやすいはず」(尾田氏)、「まずは、ANREALAGEブランドのお客さんにどう届けるかが課題。また国を超えて提供していきたい」(森永氏)、「外で使うことを考えたときに、これぐらい頑丈で安心感があるものを、あえて女性に使ってほしい」(平松氏)とのこと。
価格や発売の時期など、まだ発表されていない詳細が気になるところ。だが、これまでのスマートウォッチのデザインにピンとこなかったユーザーにとっては、見逃せない製品だ。今後、スマートウォッチには、ファッションブランドとのコラボモデルが続々と増えていくだろう。
(ライター 今西絢美)
[日経トレンディネット 2016年6月11日付の記事を再構成]
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