夏フェス、BBQ、花火… 最適なアウトドアチェアはこの夏注目のアウトドア用品2

登山やキャンプ、野外フェスなどで力を発揮するアウトドアチェアを用途別に紹介する
登山やキャンプ、野外フェスなどで力を発揮するアウトドアチェアを用途別に紹介する

野外フェスやキャンプといった遠出するレジャーに限らず、バーベキューや花火大会など、夏のイベントは屋外にいることが多い。そんなときに役立つのが持ち運べるアウトドアチェア。これさえあれば地面の土で衣服が汚れるのを防ぎ、足を休めることもできる。今回はキャンプなどのしっかりしたアウトドアから、日帰りのバーベキューや花火で気楽に使えるものまで、シーンごとにおすすめのアウトドアチェアを紹介しよう。

小ささと座り心地のバランス型が人気に

アウトドアチェアは本格的な登山やキャンプに限らず、日帰りバーベキューや花火大会など、何かと使用する機会が多い。このアウトドアチェアは軽くコンパクトでありながら、いかにゆったり座れるかが永遠の課題だ。

「小さいのは持ち運びには便利ですが、小さすぎると実際に座ったときにちゃんと足を休められないこともあります。最近は軽量化も進んでいますし、小ささに特化したものよりは、ゆったり座れる工夫のあるものが選ばれる傾向にあります」(石井山専 新宿東口ビックロ店・山崎省一さん)

野外フェスに行った際、持っていった小さな折りたたみ椅子では座ってもあまりリラックスできず、疲れがとれなかった経験がある人もいるだろう。とはいえ、収納サイズが大きいと持ち歩く時にかさばる。小ささと座り心地を満たす人気のアウトドアチェアは一体どれなのか。シーンごとに見ていこう。

■軽くて安定性抜群なアウトドアチェアの新定番Helinox「チェアワン」

まずは山登りのときに持っていきたいアウトドアチェアから。

アウトドアショップを取材したとき、「近年もっとも人気を集めている」と名前が挙がったのが、Helinox(ヘリノックス)の「チェアワン」というシリーズだ。石井山専 新宿東口ビックロ店のほか、ファッション性を重視したアウトドア用品を多く取り扱うL-Breath(エルブレス)新宿店でも真っ先にこのブランド名が出てきた。

Helinox「チェアワン」(1万2420円)。より軽量化した「チェアワン ミニ」、背面がより大きくなった「キャンプチェア」などのシリーズがあるが、一番人気はもっともスタンダードなこのシリーズ。※記事中の価格は石井山専 新宿東口ビックロ店とL-Breath新宿店で調査。税込み

ヘリノックスは韓国のブランドで、テントやトレッキングポールを主に製作しているDAC(ダック)社の製品。これまでのアウトドアチェアは収束式と呼ばれる、シートと脚部が一緒になっていて、たたむと細長い棒状になるものが多かったが、ヘリノックスはテントによく使われている分割式の軽量ポールをアウトドアチェアに応用。これまでとは一線を画すアウトドアチェアを作った。

「最近ではこのヘリノックスのものが一番人気で、他社が同じ構造の製品を発売するなど、アウトドアチェアの新たなスタンダードになりつつあります。軽いながら耐荷重も145kgと強度があり、大柄な人でも安心して使えます」(L-Breath新宿店・池森啓介さん)

座ってみると見た目以上にゆったりとしていて、お尻から背中までをすっぽり包み込む。ポールには適度なたわみがあり、深く座れるので足腰に負担がかからない。シート背面はメッシュ素材にするなど、通気性も考慮されている。

組み立ても簡単だ。テントのフレームのようにポール同士がゴムひもでつながっているので、軽快に骨組みが完成する。これにシートを引っかけ座面を作るときにやや強い力が必要になるが、骨組みにぐっと体重をかければ女性でも組み立てやすい。

「左右の脚が前後に可動するので、不整地でも安定して使用できる。地面が平らでない場所が多い山道でも問題なく使えるのが魅力です。畳んだ状態だと非常にコンパクトで軽いうえ、収納バッグつきでリュックの外側につり下げて持ち運べるのも、荷物がかさばる山登りではうれしい点です」(山崎さん)

軽さと機能性が両立するヘリノックスのチェアワン。本格的な登山でも活躍するが、ちょっとしたアウトドアでも使いやすい。この夏の予定がたくさんあるなら重宝するだろう。

テント泊の荷物を減らせるSEA TO SUMMIT「エアチェア」

次に紹介するのが、できるだけ荷物を減らしたいキャンプで力を発揮するアウトドアチェア。

折りたたみ式のドリンクカップなど、携帯性に優れた製品を多く開発している会社SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)の「エアチェア」は、同社のスリーピングマット(寝袋の下に敷いて熱が地面へと逃げるのを防ぎ、凹凸のある地面でも快適に寝られるようにするマット)に取り付けることで、マットを椅子としても活用できるようになる。手荷物を減らしたいキャンプなどで使うと便利だ。

SEA TO SUMMITの「エアチェア」(6480円、スリーピングマットは別売1万1880円~)。座面と背面を固定する2本のベルトの長さを変えることで、背もたれの角度を調整できる

スリーピングマットを折り曲げ、エアチェアに装着する。座椅子のような形で、座ると自然に足を伸ばしたくなる。もたれたときの空気の圧力が心地よく、座面も背面も大きいため、長時間座っていても疲れにくいと感じた。

「スリーピングマットは空気式なので、空気を抜けばとてもコンパクトで軽くなります。どうしてもキャンプは荷物がかさばるので、1つでマットと椅子を兼用できるのは効率的です」(山崎さん)

スリーピングマットもシートゥサミットのものを使う必要があるため、エアチェア単体で購入しても使えないので注意。ただ、スリーピングマットもアウトドアチェアもこれからそろえるというキャンプ初心者には1つで2役をこなしてくれる頼もしいアイテムだ。

座面の高さに秘密あり Magic Mountain「トレイルチェアー」

最後に紹介するのは、野外フェスにお薦めのアウトドアチェア。

Magic Mountain(マジックマウンテン)の「トレイルチェアー」は、背もたれのない折りたたみ椅子だが、脚の長さに他の製品と一線を画す秘密がある。

Magic Mountain「トレイルチェアー」(4644円)。折りたたみ椅子にしては脚が長く座りやすい。重量わずか290グラム。持ち運んでいても気にならない重さだ

「折りたたみ椅子にしては脚が長く、座面の位置が高いのが特徴です。座面の位置が高いと足が疲れにくく、また立ち上がるときの膝への負担も軽減できます」(山崎さん)

耐荷重は85kgと、このサイズにしてはしっかりとした作り。安定感のある座り心地とは裏腹な、収納時のコンパクトさと軽さもポイントだ。畳むと手で握って指がまわるほど細くなり、折りたたみ傘よりも軽い。リュックのサイドポケットにさして持ち運ぶことができ、使うときはただ広げるだけなので機動性にも優れている。背もたれがないのでゆっくりと長時間くつろぐ場合には向かないが、野外フェスなどの移動が多いシーンでは活躍しそうだ。

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登山をするのであればでこぼこした地面でも安定感のあるもの、移動の多い野外フェスではすぐに折りたためて軽いものなど、アウトドアチェアはシーンによってもおすすめが異なる。この夏はどんなレジャーをするのか、じっくりと計画を立ててから、用途に合ったものを選びたい。

次回は、泊まりのキャンプに必須の寝袋を紹介する。

■この夏注目のアウトドア用品
街でも映えて、ムレないレインウエア3選
登山、キャンプ、夏フェスにお薦めのアウトドアチェア
家族や恋人と親密度もアップ?夏の「個性派」寝袋3選

(文 小沼理=かみゆ)

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