ソニー平井氏は「外国人枠」 報酬はトヨタ社長の2倍2016年3月期決算の役員報酬ランキング

なぜ平井氏にこれほどの高額報酬が支払われるのだろうか。

ソニー関係者は「平井さんは『外国人枠』だから」と話す。「ソニーのCEOの報酬は国内基準に則するよりもグローバルスタンダードを適用する方が自然。報酬制度は第三者委員会の国内外の報酬水準調査を参考に、社外取締役らの報酬委員会が決定しており、客観的な金額だと認識している」とソニー側は説明する。

ソニーは前CEOのハワード・ストリンガー氏時代に役員報酬システムが米欧型の人材市場モデルに移行したといわれる。日米欧の役員報酬に詳しいKPMGコンサルティングのパートナーの寺崎文勝氏によると、「1980年代以降、米欧企業はエグゼクティブ(役員)の報酬体系に次々と市場モデルを導入した。企業トップはヘッドハンティングが当たり前。このため企業規模や業績などにより、CEOやCFOの相場が形成され、人材市場で価値が決まるようになった」という。

一方、通常の日本人役員の報酬は「従業員時代の延長のような報酬体系。役員一歩前の部長の報酬水準に、何割程度を上積みするか、という発想で報酬システムが設計されている」(寺崎氏)という。結果、外国人と日本人の間で報酬水準に大きな乖離(かいり)が生まれる。日本でも業績連動型報酬の比重が高まり、役員報酬は上昇傾向にある。だが「トップリーダー重視の欧米では報酬の相場はどんどん上昇し、株主から異論が出るほど」。当面、格差は是正されそうもない。

今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら