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SIMロック解除で安上がり au版中古スマホに脚光

日経トレンディネット

2016/7/6

中古ショップで売られる中古スマホは、多くの格安SIMで使えるNTTドコモ版が一番人気だったが、近ごろau版の人気が急上昇している
日経トレンディネット

 中古ショップが取り扱っている中古スマホは、NTTドコモ版の人気が圧倒的に高い。NTTドコモの通信回線を利用するMVNO各社の格安SIMが使えるからだ。

 だが、近ごろその流れに変化が起きている。訪れる客がau版の中古スマホに熱い視線を寄せているのだ。中古ショップ側も、au版の端末を店頭の一等地に陳列するなど、力を入れている様子が強くうかがえる。キーワードは、ズバリ「SIMロック解除」(SIMフリー化)だ。

■2015年4月以降の端末ならロック解除可能

 auが2015年4月以降に発売したスマホは、販売から180日を経過するとSIMロック解除が可能になる。NTTドコモやソフトバンクもほぼ似た条件でSIMロックが解除できるが、au版のスマホに注目が集まるのには理由がある。NTTドコモやソフトバンクは、新品時に端末を購入した本人しかSIMロックを解除できないのに対し、auはそれ以外のユーザー、つまり中古品を購入した人でもSIMロックが解除できるのだ。au版の中古スマホを購入してSIMフリー化すれば、NTTドコモの回線を利用する格安SIMが使えるようになる。

 中古ショップでは、SIMロック解除が可能になる日付をau版の中古スマホに掲示するところが増えた。中古品を買ったはいいが、SIMロックできるまで何カ月も待たなければいけなかった…という事態を防げるので、良心的な配慮といえる。SIMロック解除前提で中古品を探すならば、このような掲示のあるショップを選ぶのがよい。

au版の中古スマホに、いつからSIMロック解除が可能になるかを記したメモを貼るショップが増えた
店員に頼んで期日を確認する手間が省けるのがありがたい

■機種によっては3割安も

 ただ、中古で購入した端末をSIMロック解除する際はauショップに足を運び、一定の手数料(3240円、税込み)を支払う必要がある。「わざわざau版の中古品を買って手数料を払うぐらいなら、最初からNTTドコモ版の中古品を買えばよい」と考えるかもしれない。

 だが、au版の中古スマホは、NTTドコモ版の同じ機種と比べると割安。機種によっては3割近くも安く入手できるケースもあり、手間をかけるだけの価値があるのだ。

 特に価格差が大きい機種の1つが、ソニーモバイルコミュニケーションズの人気モデル「Xperia Z4」だ。中古品の相場は、NTTドコモ版の「SO-03G」が4万8000円前後なのに対し、au版の「SOV31」は3万5000円前後と、3割ほど安い。

ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z4」。Aランクの程度のよいNTTドコモ版の中古品は税込み4万7800円
au版Xperia Z4は税込み3万4800円と、ドコモ版と比べて1万円以上の価格差がついていた

 サムスン電子の「Galaxy S6 Edge」も価格差が大きい。NTTドコモ版の「SO-03G」は4万8000円~5万円前後なのに対し、au版の「SOV31」は3万5000円~3万8000円前後と、こちらも3割ほど安い。これらの機種を狙っている人は、ストレートにNTTドコモ版を購入するのではなく、au版を購入してSIMフリー化したうえで使うのがおトクなのだ。

サムスン電子の「Galaxy S6 Edge」。NTTドコモ版の価格は税込み4万7800円(多少キズありのBランクの中古品)
ドコモ版と同じく、多少キズありのBランクの中古品のau版Galaxy S6 Edgeは3万4800円。1万円以上安い

 だが、価格差がほとんどない機種もある。ソニーモバイルコミュニケーションズの現行モデル「Xperia Z5」だ。NTTドコモ版とau版を比べても、中古品の価格はほとんど変わらなかった。購入にあたっては、無条件にau版に飛びつくのではなく、程度が近い両キャリア版の中古品の価格をしっかり比較する必要がある。

ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z5」。Aランクの中古品同士で比べても、NTTドコモ版(左)とau版(右)の価格差はわずか2000円しかない。SIMロック解除の手数料や手間を考慮すると、おとなしくNTTドコモ版を入手するのが得策だ

 もう1つ気をつけたいのが、端末が対応しているLTEバンドの違いだ。機種によっては、もともとのキャリアとは異なるキャリアのLTEバンドに一部対応していないケースもある。都市部では問題なく通話や通信ができても、地方では電波を拾いづらくなる可能性がある点は覚えておきたい。

価格情報は、すべて2016年6月1日調べ。記事中の価格は、基本的に消費税8%を除いた税別の金額を記載しています。しかし、秋葉原では8%の税込み価格のみ掲示している販売店が多数を占めることを考慮し、例外的に消費税8%を含む税込み価格で表記します。税別価格のみ掲示している商品は、金額のあとに(税別)の表記を入れています。ご了承ください。価格は変動する可能性があり、在庫切れになるケースもあります。

(ライター 白石ひろあき)

[日経トレンディネット 2016年6月13日付の記事を再構成]

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