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あえて厳しい環境へ 「テック女子」流、キャリア形成

WOMAN EXPO TOKYO 2016

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NIKKEI STYLE

「テック女子」。コンピューターを自在に操り、IT(情報技術)に強い女性をこう呼ぶ。専門性を武器にした転職や在宅勤務のしやすさもあり、女性のキャリア形成では先駆け的存在ともいえる。日本経済新聞社と日経BP社が5月に開催した働く女性のための総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2016」では、日本IBMの吉浜佐知子さん、DATUM STUDIO(データムスタジオ、東京・渋谷)の真嘉比愛さんが、スキルの磨き方や転職のツボなどを語った。

――現在に至るまでの経緯を教えてください。

吉浜 大学は文系でしたが、自分には向いていないとわかってきました。何か違うことをやろうとしたときに、パソコンが好きだったので、コンピューター関連の仕事がしたいと思うようになりました。システムエンジニアなら手に職をつけられる。ソフトウエア開発会社での勤務を経て米IBMに転職、いまは日本IBMで金融とITの融合分野であるフィンテックなどの研究に携わっています。

中学生のころからパソコン組み立て

真嘉比 中学生のころからパソコンを組み立てるほどでした。高専から大学の3年次に編入し、ソフトウエアの研究室でプログラミングを勉強しました。就職したインターネット関連の業界は、新天地を求めたり昇給を狙ったりして、転職する技術者が多いですね。

――新しい環境に飛び込むことでステップアップできましたか。

真嘉比 大学に編入したらハードウエアについて勉強したかったのですが、行きたかった研究室がなくなってしまった。別の研究室に所属する際、先生が「怖い」とか「きつい」と評判の研究室をあえて選びました。対外発表も多く、濃密な学生生活を送れそうだと思ったからです。もっとも、専攻の内容優先で進路を変えたわけではないので、今につながったのも半ば偶然ですが。

「成長するため」渡米を決断

吉浜 共感するところがありますね。最初の職場に勤めて8年たったころです。一通り仕事も把握。「一生このままかな」という行き詰まりを感じました。「成長するためには、厳しい環境に身を置かなければ」と思い、渡米を決断。私の人生の最大の転換点です。

――変化が激しい業界。新しいことを学び続けるのには何が大切ですか。

吉浜 私は本を買って読むところから勉強を始めます。日本IBMに転職してからは、働きながら大学に通って博士号を取得しました。会社の研究所では修士号や博士号を取得している人が多く、引け目を感じていたのもありますが、博士号の取得過程でどんなことを学ぶのかを知りたかった。研究の進め方にも通じますから。

会社とは別のコミュニティーでも学び合う

真嘉比 会社とは別のエンジニアのコミュニティーに参加し、そこでの活動を通じて学ぶことが多いです。プログラミング言語やツールのはやり廃りなどの情報の最先端に接することができます。新しいことを学びたい人を支援する動きも活発です。私はプログラミング言語「Python(パイソン)」を使う女性のコミュニティーを主宰していますが、「自分を介護するロボットを開発したい」とプログラミングを学びに来ている還暦の方もいるんですよ。

最初はいやな顔せず何でもやる

――違った環境に飛び込もうとするとき、不安なこともあります。吉浜さんの場合、どう生き抜いてきたのでしょうか。

吉浜 転職でも異動でも、新しい部署の人たちは、自分のことを知りません。だからこそ第一印象が大切になります。最初は一生懸命になって、いやな顔をせずに何でもやり、仕事ができるとの価値を認めてもらうことだと思います。信頼関係は大切です。

――真嘉比さんのコミュニティーの参加者はどんな狙いで集まっているんでしょうか。

真嘉比 エンジニアのコミュニティーは男性が多く、女性は参加しづらい面もあります。女性同士ならキャリアをどう考えるかといった話もしやすいですし、情報収集もできる。そんな女性エンジニアを支援して、活躍できる人材を増やすのが目標です。女性のコミュニティーは、新しい挑戦をしたいとして参加する人数が、一般のコミュニティーよりも多い傾向にあると思います。

――日本IBMは社内で女性のコミュニティーづくりに取り組んでいるそうですね。

吉浜 ダイバーシティー(多様性)の面からも、女性コミュニティーの活動は活発です。女性管理職と女性エンジニアの2つのコミュニティーを組織しています。女性が社内で集まる機会や、女性向けの研修も多い。各国の女性従業員が集まって研修を受けたこともありました。そこでわかったのですが、出世には控えめになるなど、女性特有の傾向は国が違っても同様でした。

――女性特有の考え方を把握することが、会社の組織づくりにもつながっているのですね。

吉浜 一般的な男性と自分の考え方との違いを認識する。そのことが仕事をスムーズに進めるうえで役立っている部分もありそうです。女性のいる職場の人たちや管理職も、そういう違いを理解してほしい。そのことで女性の活用がもっと進むという側面がありますから。

(司会は日本経済新聞社デジタルビジネス局 神垣さやか 取材・文はメディア戦略部 岩崎航)

吉浜佐知子(よしはま・さちこ) ソフトウエア開発会社を経て2001年より米IBMのワトソン研究所で勤務。03年に日本IBM入社。情報セキュリティー関連の研究や新興国向け研究戦略の策定に携わる。現在は同社の東京基礎研究所で、金融とITを融合させた「フィンテック」などに関する研究やビジネス創出に取り組む。
真嘉比愛(まかび・あい) DATUM STUDIO(データムスタジオ)にデータ分析のエンジニアとして勤務。プログラミング言語「Python(パイソン)」を扱う女性の国際団体「パイレディース」の東京支部を2014年に立ち上げ、代表を務める。「Python ライブラリ厳選レシピ」の著書がある。

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