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最新エスプレッソ機 味は抜群、スマホ連携は道半ば

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ルイヴィトンやアルマーニなどのハイブランドがこぞって店舗を構える表参道。華やかなショーウインドーのお店が並び立つ中にあるのが、ネスレネスプレッソが自社のエスプレッソメーカー「ネスプレッソ」を販売・展開するネスプレッソブティックだ。エスプレッソメーカーで、こうした店舗展開を進めている企業は珍しい。高級感あふれるイメージ戦略と、カプセルによるコーヒー抽出方式で異彩を放つネスプレッソの近距離無線通信「ブルートゥース」対応最新機を実際に試してみた。

入れたてのコーヒーがコンビニでも飲めるようになって久しい。そんな中、本格的なコーヒーを家でも楽しめるコーヒーメーカーの需要が伸びている。GfKジャパンが発表したコーヒーメーカーの市場動向によると、コーヒーメーカー市場はここ数年右肩上がりで拡大しており、2011年から15年の4年間で販売台数は1.3倍に成長。中でも消費者がもっとも重視しているのは「手軽さ」で、これをキーワードに全自動タイプのエスプレッソマシンやインスタントコーヒー専用の製品、そしてカプセルタイプのエスプレッソマシンが市場拡大をけん引する結果となった。

このカプセルタイプのエスプレッソマシンの先駆けとなったのが「ネスプレッソ」だ。ネスプレッソはネスレネスプレッソが販売するエスプレッソメーカー。「グラン・クリュ」と呼ばれるコーヒー粉を充てんしたアルミカプセルをマシンにセットし、ボタンを押すだけでエスプレッソが味わえる。

ここ数年量販店などでもよく見かけるようになったが、ネスプレッソの歴史は意外に古く、初代製品「C100」が登場したのは1986年。今年で30周年を迎え、特に2011年以降は精力的に毎年新製品を発表している。近年はカプセルの開発にも力を入れ、12年時点で14種類だった定番カプセルが現在は23種類と、4年間でバリエーションが1.6倍にまで増加した。

こだわりのコーヒー豆 おいしさは申し分なし

ネスレネスプレッソが今年発売したのが、ネスプレッソシリーズ初のブルートゥース機能を搭載した「Prodigio(プロディジオ)」だ。スマートフォン(スマホ)やタブレットのアプリと連携することで、遠隔操作や抽出予約などができる本製品。カプセルタイプのコーヒーメーカーはスマホ連携によってどう進化したのか。

プロディジオの機能は、アプリと連携できる以外はその他のネスプレッソ製品の性能を継承している。カプセルを上部の投入口にセットし、ボタンを押すとエスプレッソが抽出される仕組みだ。

銀色のレバーをスライドさせると投入口が開く。ボタンはリストレット(25ミリリットル)、エスプレッソ(40ミリリットル)、ルンゴ(110ミリリットル)という抽出量の異なる3つが用意されているが、操作部に文字は何もなく、大きさの違うカップの記号で抽出量をあらわしたミニマルなデザイン。洗練された雰囲気ながら直感的な操作が可能だ。

電源を入れて約30秒で抽出ができる状態に。コーヒー抽出ボタンを押すと、ガリガリという鈍い音がする。カプセルに穴を開け、気圧をかける音だ。意外と大きな音だったので最初は驚いたが、うるささとしては豆をひく音とそこまで変わらないのですぐに慣れた。

一番量の多いルンゴの場合、約30秒で抽出完了。専用の透明な耐熱グラスに注ぐと、こはく色のきめ細かいクレマ(泡)が観察できた。今回試したのはリニツィオ・ルンゴというカプセルと、アルペジオというカプセルの2種。前者はルンゴ、後者はエスプレッソで抽出した。リニツィオ・ルンゴは苦みが少なく、すっきりとした味わい。アルペジオはローストが深く、はっきりしているが重すぎない苦みが味わえる。味に関してはカプセルによって様々だが、個性がはっきりしているので飲み比べたときに違いがよくわかる。また、何度試してもクレマのきめが非常に細かく、口当たりなめらかなコーヒーが味わえた。

近年は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる品質の優れたコーヒー豆がおいしいコーヒー豆の代名詞となっているが、ネスプレッソのカプセルに使用されるコーヒー豆はそのスペシャルティコーヒーの中からさらに厳しく設けられた独自の基準を満たしたものだけという。それゆえにコーヒーは香り高くコクがあり、味に関しては申し分ないといえる。

「グラン・クリュに使用しているコーヒー豆は、気候や土壌などの条件が満たされたごくわずかな地域でのみ収穫できる希少なコーヒー豆を使用しています。これは世界のコーヒー生産量のうち上位1~2%の品質のものです。また、市場からではなく農家と直接契約することで、品質管理だけでなく安定した供給を保つことを可能にしています」(ネスレネスプレッソマーケティングチーム担当者)

手間のかかる工程が一切なく、カプセルを入れてボタンを押すだけなのでかなり手軽だった。立ち上がりも早いので、慌ただしい朝の時間にも最適だろう。また、後片付けも簡単だ。使用したカプセルは自動的に製品下部のカプセルコンテナへ落ちる。コンテナには最大9個まで使用済みカプセルを収納できるので、1日の終わりにまとめて捨てればいいだけだ。

スマホアプリでカプセル残数が確認できる

一方、スマホアプリとの連携にはやや物足りなさを感じた。アプリで抽出操作をするとブルートゥースによって室内の離れた場所からコーヒーを抽出できるが、本体のボタンを押しての抽出が手軽なぶん、この機能にどこまでの価値があるか疑問が残る。抽出時間のタイマー予約は目覚ましの時間や仕事の休憩時間にセットする使い方が便利だが、予約時間より前に一度抽出するとタイマーがリセットされてしまう。家庭やオフィスなど、複数人で使っている場合は利用しづらい機能かもしれない。

魅力的だと思ったのはカプセル残数のカウント機能だ。手持ちのカプセルの個数を入力すると、抽出した回数を自動的にカウント。設定した残数以下になると通知してくれる。通知画面からそのまま購入画面へと進めるので、買い忘れ防止になるのはスマホ連携の大きな利点だろう。東京都内であれば、夕方5時までに注文すれば基本的に翌日には配達されるというスピード感も魅力だ。

最後にコストパフォーマンスについて。ドリップコーヒーやその他のエスプレッソマシンの場合はコーヒー豆の品質によって大きく差が出るが、安く抑えようとすれば一杯当たり20円程度。スペシャルティコーヒーなど高品質の豆を使用した場合、一杯あたり70円程度が相場だ。一方、ネスプレッソは専用のカプセルでしか飲むことができないため、1杯あたり約70~80円で固定となる。安く抑えたい人にとっては割高に感じられるかもしれないが、味にこだわる人にとっては許容できる範囲といえそうだ。

実際に使ってみてもっとも評価できると感じた点は、コーヒー1杯を抽出する素早さと手軽さだ。お湯を沸かす必要もなく30秒ほどで抽出できることを考えると、インスタントコーヒーよりも手軽に、ずっと本格的なコーヒーが飲める。手入れも簡単なため、忙しいが毎日おいしいコーヒーを飲みたい人にこそおすすめしたい。

独自の展開をみせるネスプレッソブティック

ネスプレッソが独自なのはカプセル式の抽出方法だけではない。全国に21店舗を展開する「ネスプレッソブティック」の存在だ。同社の製品を体験、試飲できるほか、店内にはネスプレッソ専任のコーヒースペシャリストがおり、味の好みを伝えることで自分に合ったコーヒーを選んでくれる。

コーヒーブランドで、こうしたブティックを多数展開している例は珍しい。表参道店の2階では、オリジナルのコーヒーセミナーも体験できる。週末を中心に、誰でも参加できる「コーヒーレシピ体験会」と、ネスプレッソのコーヒーメーカーを購入したクラブメンバー対象の「ベーシックセミナー」の二つのセミナーを開催している。

「コーヒーレシピ体験会では、グラン・クリュを使ったアレンジレシピを紹介しています。誰でも参加できるためわかりやすい内容になっていますが、季節によってレシピを変えているので、毎回楽しみにしてくださっている方もいます。ベーシックセミナーはクラブメンバー向けで、コーヒーを勉強する色合いの濃い内容。グラン・クリュに使用しているコーヒーの産地や流通、テイスティングなどについてのセミナーになっています」(ネスレネスプレッソマーケティングチーム担当者)

ブティック展開は「お客様の声を常に取り入れられる環境作りの一環」(ネスレネスプレッソマーケティングチーム担当者)。顧客とのつながりを重視する姿勢が、この業態を生み出した。

ネスプレッソブティックは昨年秋には全国3箇所にそれぞれ店舗を新規オープン。同ブティックにより顧客の獲得、維持を目指す方針だ。

(ライター 小沼理=かみゆ、写真 猪又直之)

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