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人事異動にどう向き合うか

そろそろ、人事異動が本格化する時期です。組織の再編にともない、多くの人が動く時期がやってきます。

この時期、上司は来期のチーム編成を考えます。誰を残し、誰を放出し、どんな人材を得るか総合的に判断します。

一方、部下の側は受け身です。自分は残るのか異動するのか、期待する者、不安を感じる者様々です。

今回のテーマは、人事異動。経営サイドの意向もあり、上司・部下の関係がすべてではありませんが、上司と部下の意向が色濃く反映されることは確かです。今回は、人事異動に対して上司・部下がどう向き合えばよいのかを考えます。

上司の言い分

期末が近くなると、組織再編や人事異動の噂が流れ、部下が落ち着かなくなるので困りますよ。余計なことを考えずに仕事に集中してほしいですね。いろいろと聞かれますが、私だってどうなるか、よくわからないんです。

いま、来期の体制を考えているところですが、一部の部下を他部署に放出し、同時に補充する入れ替えをしたいと思っています。できれば、同じメンバーでやっていきたいですよ。人が変わると引き継ぎが発生しますし、いろいろと手間がかかりますから。でも、いつも動かしたいメンバーはいるものです。

最も動かしたいのは、勤怠が不安定な者です。あてになりませんから。次は、やる気のない者です。特に、能力があるのにやる気がなく、後ろ向きな者は周囲に悪影響を与えるので放出候補です。能力的には多少物足りなくても、素直に一生懸命やる部下は残したくなりますよ。やる気があれば、スキルはあとからついてきますから。

部下の希望やキャリアについては、考慮しますよ。でも、希望といっても漠然としている者が多く、自分はあの部署で、こういう仕事をやりたいと具体的に希望する者は少ないです。そういう状況ですから、人事異動については、チームの事情や目の前の仕事を中心に考えます。

【部下に求めること】

*異動や組織再編の噂に振り回されず落ち着いて仕事をしてほしい

*日頃からやる気、前向きな姿勢を見せてほしい

*異動について希望があるなら具体的に言ってきてほしい

部下の言い分

異動の時期は不安です。職場が変わったら、いまよりよい環境になる可能性もありますが、悪くなる可能性もありますから。いつも異動前になると、いろいろな噂が流れ、仕事に集中しにくくなります。組織再編や人事異動に関し、僕らは受け身ですから、心配にもなりますよ。もっと情報がほしいですね。

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