行列店「ふわふわ食感」を自宅で再現する電動かき氷器
シャリシャリとした氷に甘いシロップをかける昔ながら和風かき氷に代わって、最近人気なのが台湾流のかき氷。ふわふわの食感で、氷自体に甘い味が付いた、この新食感のかき氷が簡単に作れる、家庭用雪かき氷器が発売された。
刃の出方を調節してふわふわ食感を実現
夏の風物詩の一つであるかき氷が、ここ数年、その姿を大きく変えつつある。シャリシャリとした氷に甘いシロップをかける昔ながらの形態に代わって最近人気なのが、ふわふわの食感で、氷自体に甘い味が付いた台湾流のかき氷。口に入れると、とろっと溶けるのも特徴だ。15年4月にはその元祖とされる「アイスモンスター」が東京・表参道に上陸し、長い行列ができたことは記憶に新しい。
この新食感のかき氷が、今年からは自宅でも簡単に作れるようになる。家庭用としては初となる、味付き氷を削れる「電動ふわふわ とろ雪かき氷器」が、ドウシシャから発売された。
●実勢価格/5980円
●サイズ・重さ/幅145×高さ340×奥行き185mm・1.2kg
開発で最も苦労したのは、氷の固定方法という。水だけで作った氷と比べて、果物のピューレやジュースを混ぜた糖度の高い氷は、軟らかくなる。このため、氷の上部を突起(スパイク)で押さえて回転させても、すぐに滑って空回りしてしてしまう。
電動ふわふわ とろ雪かき氷器では、スパイクの配置を変更。従来は十字に規則的に並べていたが、その部分に力が集中するために表面が削れて滑ってしまう。そこでスパイクを分散させ、滑りにくくした。特徴的なふわふわの食感は、刃の出方を調節することでつくり出す。出方を浅くすれば、かんなで削ったように薄くでき、ふわふわ感は増す。
作り方も手入れも容易
氷の作り方は簡単だ。付属のレシピブックを参考にしながら、同じく付属している製氷カップにジュースなどを入れ、凍らせる。このカップを使えば、かき氷器にピッタリと収まる氷になる。また、パーツは細かく分解し、水洗いできるようになっているので、内部のべとつきも気にならない。
実勢価格は5980円とやや高めだが、「同価格帯で、ふわふわの食感が売りの『電動本格ふわふわ氷かき器』は売れ行き好調」(ドウシシャ)。今回も、台湾風のかき氷が作れる明確な特徴を武器に、売れ筋になりそうだ。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディネット 2016年5月9日付の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界