アウトドア系コート、軽量コンパクトで携帯に便利
今回は、収納性に優れた、軽量&コンパクトなアウトドア系コートをピックアップした。前回紹介したトップス(「街中でも超快適、登山生まれのアウトドア系上着」)と組み合わせて、日常のファッションに取り入れてみてはいかがだろう。
適度なシワ感で着心地も軽やかな、ナイロン素材のコート
1966年の創業当初から、アウトドアの現場で求められるニーズに寄り添いつつ、常識にとらわれないスタイルを発信してきたザ・ノース・フェイス。アウトドアブランドとしての機能性に加え、洗練されたデザインは、ビジネスパーソンの定番ファッションアイテムになっている。
その中で、「ジャーニーズテックインディゴコート」は、旅やタウンユースと好相性なモデルだ。
さわやかなインディゴブルーに、自然にシワがよるヴィンテージ加工を施しているので、シワを気にせずそのまま使えるのがありがたい。はっ水性を持たせた軽やかなナイロン素材は、梅雨を迎えるこれからの季節にも使いやすい。付属のスタックサックに収納すれば、コンパクトに収納できる。カバンに忍ばせておけば、急な雨にも対応できるだろう。
ワイルドシングスの代名詞「サプレックス素材」を採用
米国を代表する登山家夫婦によって1981年に立ち上げられたワイルドシングス。妻のマリーはアンデス山脈の最高峰アコンカグアに、女性初の登頂を果たしたという経歴の持ち主で、自身の経験を反映したアウトドアウエア&ギアを多数展開している。注目は、ドレスやミリタリーのデザインディテールを、ジャンルレスにデザインに取り入れるファッションブランド、エフィレボルとのコラボレーションモデルだ。
「サプレックスコート」はエフィレボルのアイテムのなかでも人気の、フランス軍のレインコートをベースにして作られた一着。ストンとしたシンプルなシルエットはさまざまなコーディネートに合わせやすく、胸元にあるワイルドシングスのロゴがアクセントになっている。生地は通気性があり綿よりも乾性に優れ、色あせしにくい独自開発の「サプレックス」を採用。柔らかい肌触りのストレスフリーな着心地を実現している。
アウトドア×ハイファッション、語れるコート
ロッククライマーのマイク・グラハムによって作られた登山ウエアブランド、グラミチの創設者であるマイク・グラハムが、より納得した物づくりをするためにと、2000年に立ち上げたブランドがROKX(ロックス)だ。その機能性をもとに、世界的に有名なデザイナー山本耀司が手がけるY's(ワイズ)が、よりファッショナブルなアイテムへと進化し、アウトドアとハイファッションが融合した「バルマカーンコートが誕生した。
カラーは品のあるブラックとネイビーの2色で、生地にはY'sらしい洗いっぱなしのようなシワ感を出すためのキャッチワッシャー加工が施してある。いちばん上のボタン以外は比翼仕立てになっており、無駄のないシンプルなシルエットに。アウトドアシーンはもちろん、ビジネスにも取り入れられるシックなデザインに仕上げられている。左下のY'sのロゴがさりげないポイントになっている。
(ライター 長浜優奈、中澤範龍)
[日経トレンディネット 2016年5月9日付の記事を再構成]
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