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丸の内キャリア塾

達人に聞く ビジネスで自分をすてきに見せる秘訣 キャリアアップのためのビューティーとファッション

高橋みどりさん(イメージングディレクター)/松本千登世さん(美容エディター)

2016/5/11

内面から出る元気で若々しく、新しい自分に出会う挑戦を

ビジネスシーンでファッションが果たす役割は大きいが、年齢に応じたすてきな身だしなみを実践するのは難しい。こうした悩みに答えようと、イメージングディレクターの高橋みどりさん、美容エディターの松本千登世さんらを招き、ちょっとした工夫で自分をすてきに見せるテクニックを質疑応答形式でレクチャーしてもらった。

Q1 年齢に合ったファッションを知りたい!
「40代くらいから似合う服が変わってきた。何を買ったらよいか分からない」
「若づくりではなくすてきに見えるファッションは?」

360度全身チェックでサイズ見直す

イメージングディレクターの高橋みどりさん

高橋 年齢とともに体形は変わります。例えば30、40、50代と体重が50kgで変わらなくても、余分な肉が付く場所、付いていない場所が微妙に変わってきます。だから、自分のサイズを見直してほしい。20代の人が着ているような若々しい服も自分ではまだ似合うと思っているかもしれませんが、微妙にどこかがきつかったり、緩かったり、後ろ姿がすてきでなかったりします。何よりも自分のサイズを知ることが第一歩です。そのために必ず試着し、全身を360度全方位でチェックしてください。

松本 メークやスキンケアも全身で見ることが大切ですね。体形以外に顔のプロポーションも変わっていることに気づかなければいけないと思います。

高橋 「若づくり」と「若々しい」は全然違う言葉です。若づくりは、つくって若くしていますが、若々しいというのは、内面から出てくる元気や明るさ、楽しさですよね。日々、意識することで若々しくいられる。皆さんは白いシャツは持っていると思います。でも今のシャツのスタイルは、ちょっとルーズなシルエットになっている。これを着ることで今まで気になっていたところが上手に隠せます。そんな新しいアイテムを取り入れることで若づくりではなく、すてきに見えるファッションができあがります。

Q2 働くときのスタイルは?
「年齢とポジションに応じたファッションは?」
「女性らしいビジネススーツの着こなし方は?」

ボウブラウスで、女性らしさ表現

新井 年齢が上がってくると職場でのポジションも上がってすごみが出てきてしまう、といった声があります。

高橋 会う人との関係やポジションが変わると、話す内容やシーンが変わります。やみくもにスーツを着ていけばいいということではなく、状況を考えて服を決めることが大切です。

紺色のスーツを選ぶとします。ジャケットを着てスカートやパンツをはき、中はニットだったりカットソーだったりしますが、シャツに替えてみることで印象が変わります。襟を出す、袖口からシャツを出すなどして色をいろいろなところにちりばめていく。「抜け感」といわれますが、これでだいぶ感じが変わります。

美容エディターの松本千登世さん

また、年齢が上がってきたらお薦めしたいアイテムがボウブラウスです。シャツだと堅くなりすぎて嫌だという人には心強いアイテムです。顔まわりが優しく見え、アクセサリーがなくてもスーツが女っぽく見えます。蝶(ちょう)っぽく結べば華やか、ゴージャスになります。男性のネクタイのような形にすると顔まわりがすっきりし、少しシャープな感じになります。柔らかい素材が多いので、女性らしさをシャツとは違った部分で表現できます。

松本 女らしく働くということはとても大事だと思います。メークは「女度」を少し足してみたり引いてみたりできる、便利なものです。ボウブラウスに合わせるなら、メガネで少し眉を柔らかくカットする。口紅も少しワントーンを意識してベージュピンクっぽいものをつけていくというのもお似合いかなと思います。ブルーのシャツであれば、濃いめの口紅を指で付けるなどすると女っぽい表情が生きてきます。

Q3 ワンパターンのコーディネートから脱出したい!
「いつも同じ服ばかり買ってしまう」
「着まわし術で簡単にイメージを変えるポイントを教えてほしい」

店を思い切って変えてみる

高橋 いつも行く店を思い切って変えてみましょう。一緒に買い物に行く友達も変えてみる。耳の痛いことは聞きたくありませんが、本当のことを言ってもらいましょう。店員さんには「こういう仕事なのでこういう服を着たい」という質問を投げかけてみてください。ちゃんと答えられない店には行かなくていい。きちんとアドバイスできる店を探すことです。

THE NIKKEI MAGAZINE STYLE Ai編集次長 新井美穂子さん

松本 メークの視点で言えば口紅を変えてみるのが一番いいでしょう。口紅を替えると目元をもうちょっと引いたほうがいいなとか、チークをもう少し足さないとこの色は似合わないなといった計算がしやすくなります。

高橋 私は秋冬と春夏の髪の毛の色を変えています。着る服の色が違うからです。秋冬は暗い色を着ることが多いので、髪の毛を少し明るくします。色は簡単に変えられるので「切るのは絶対に嫌」という人にもお勧めしています。色を変えるだけで似合うものの幅が変わるのでトライする価値はあると思います。

靴も全身コーディネートの大事なキーアイテムなので、粗末にしないでほしい。探し物があるときには、その服で履く靴を必ずお店に持っていってください。試着室にある靴を使うと、家に帰っていつもの靴と合わせたときあぜんとするはずです。

Q4 朝の身支度の悩み
「朝、どれくらいの時間をかけて準備しますか?」
「朝に必ずやることを教えてください」

自撮りで自分を客観視、服選びの時間を短縮

松本 私も時間に追われるようにメークをしていますが、洗顔やメークをする前に5分間だけでもスチーマーを使っています。肌色がワントーン明るくなります。ファンデーションも口紅も選ぶ色が違ってきます。

高橋 私は毎朝、自分のブログのために洋服を着て撮影しています。自分を客観的に眺め、結果的に服選びの時間短縮にもなる。自分のスタイル探しにも役立っています。若い頃は雑誌のまねをしてみようとしたこともありますが、なかなか難しいですよね。モデルではないから当たり前です。自撮りで自分を客観的に見ることでむだなものも買わなくなってくるので試してみてください。服を買った理由はいろいろあると思いますが、自分のスタイルに本当にマッチしているかどうかということを見るためにも自撮りは結構便利だと思います。

Q5 へスタイルで印象を変えたい!
「ヘアスタイルで印象を変えたいけれど、猫毛で毛量が少なくうまくいきません。具体的なアドバイスをお願いします」

乾かし方、分け方を工夫し、髪の毛1本1本を立てる

松本 毛の量が多い少ないにかかわらず、髪の毛の1本1本をちゃんと立ててあげるということに気を使ってください。ドライヤーを360度動かして乾かすとうまくいきます。いつもの乾かし方に逆らって乾かしてみると、自由度の高い髪になるので、そこからスタイリングをするようにするといいでしょう。美容院で事細かに聞いてみるのも個人の実情に合った助言がいただけるのではないかと思います。

新井 右で分けることが多いのですが、あるとき左に分けてみると立ち上がりがすごくできて「若く見える」と言われました。失敗してもいいから何度かやってみる練習が必要かもしれません。

高橋 私は少しハイライトを入れていますが、3D効果になり髪の毛が立体的になっている気がします。濃淡がついて髪の毛に動きが出てきます。いろいろ試してみることで新しい自分に出会えるはずです。ちゅうちょせず、挑戦してみてください。

[2016年4月25日公開の丸の内キャリア塾を再構成]

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高橋みどりさん (たかはし・みどり)
株式会社Oens代表、イメージングディレクター
ファッションレポーター、アパレルメーカーを経て、1990年にバーニーズジャパン宣伝部ジェネラルマネージャーに就任。 その後、ジョルジオ アルマーニ ジャパン広報室長を経て、2000年にエストネーションを立ち上げる。05年6月にOens(オーエンス)を設立。ブランドのPR、マーケティング、ブランディング、商品・店舗活用プロデュースをはじめ、さまざまなメディアにも登場するなど活躍の場を広げている。
松本千登世さん (まつもと・ちとせ)
美容エディター
航空会社の客室乗務員、広告代理店勤務を経て、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に勤務。その後、講談社「Grazia」編集部専属エディター&ライターの活動を経て、フリーランスになる。美容を中心に、人物インタビューやファッションページなど、幅広く手掛けている。美容に関する著書も多数。
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