タケノコごはん
このように毎週レシピをご紹介していると、ついつい奇をてらった料理や、あっと驚く料理でなければいけないような気持ちになってしまいます。しかし、それと対極にある定番料理は、おいしいからこそ長きにわたって愛され続け、定番の地位を築いてきたわけです。
今回はそんな定番料理のひとつ、タケノコごはんをご紹介します。うま味とコク出しに油揚げを加えるのも、これまた定番の組み合わせ。春になったら、一度は食べたい味です。
手軽に水煮のタケノコを使いましたが、時間があればぜひ生のタケノコを買い求め、おうちでゆでてから使ってみてください。トウモロコシのような甘味と香りに、箸がいっそう進むはず。ゆでるのに時間はかかりますが、この時期に手間暇をかけた人だけのお楽しみです(調理時間は米の浸水時間を除く)。
・米2合(360ミリリットル)
・タケノコ(水煮)150グラム
・油揚げ1枚
・だし(さましたもの)300ミリリットル
・A(うすくちしょうゆ大さじ2、酒大さじ2)
・木の芽(あれば)少々
作り方(調理時間45分)
(1)米はとぎ、水気をきる。炊飯器の内釜に入れ、だしを加えて30分ほど浸水させる。
(2)タケノコは熱湯でさっとゆでる。穂先は薄切りにし、根元は1センチ角に切る。
(3)油揚げはざるにのせ、熱湯をかけて油抜きをする。5ミリ角に切る。
(4)(1)にA、タケノコ、油揚げを加える。ふつうに炊く。
(5)さっくりと混ぜ、茶碗に盛って、木の芽をのせる。
ひとくちメモ
炊きこみごはんのコツ 米はといだら、しっかり水気をきってから分量のだしを加えます。余分な水分が残っていると、やわらかく炊けてしまいます。また、塩分は米の浸水を妨げるので、調味料は炊く直前に加えましょう(ただし炊飯器の機種によって例外も)。
(ベターホームのお料理教室、写真は大井 一範)
[日経プラスワン2016年3月26日付]
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