アクトレス/女たちの舞台
3女優、濃密な人間ドラマ
ここ数年のオリヴィエ・アサイヤス監督の多才ぶりには舌を巻く。『夏時間の庭』では小津安二郎を髣髴(ほうふつ)させる家族崩壊のドラマを紡ぎだし、『カルロス』では国際テロリストをめぐる政治スリラーを骨太な超大作に仕立てあげた。
今回の新作は一転して、邦題が語るとおり、女優を主人公に演劇制作の舞台裏を描きだす。いわゆる「バックステージ」映画の傑作である。アサイヤスの人間を見つめる目にはますます鋭い光が加...
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