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デジタルライフ

「スマホ就活」、さあ本番 アプリで日程・ID管理

2015/5/15 日本経済新聞 夕刊

2016年春入社の就職活動がいよいよ本番を迎えつつある。企業説明会や申し込みの締め切り日などの就活スケジュールで手帳が埋まり始めた学生も多いはず。そんな中、「字が汚くて」「細かい字でメモするのは苦手」という学生に人気なのが、スマートフォン(スマホ)で手軽に見やすく予定を管理するアプリだ。就活生の1人当たりエントリー数は40社を超えるという。就活はこれからという人は、まずアプリを使ったスケジュール管理から始めてみては。
リクルートキャリアのアプリは、入力した予定を日付順で一覧できるようになっている

「複数の企業の説明会やエントリーの締め切り日などが見やすくまとまって便利」。就活中の私立大4年の女子学生(21)はスマホを片手に笑顔で話す。使っているのはリクルートキャリアのスケジュール管理アプリ「就活マネージャー」だ。前年版のアプリは25万件ダウンロード。今年版もすでに3万~4万件ダウンロードされた。

■会場の地図、自動で表示

アプリではまず、自分が興味のある企業を検索して登録する。次に説明会やインターンシップ、エントリーシート(ES)提出の締め切りの日時などを入力すると1時間ごとに区切られたカレンダーに予定が表示される。予定は日付順に一覧できるため見やすい。

便利な機能の1つに地図表示がある。説明会などの会場の住所を書き込むと、会場の地図が自動的に示される。事前に会場付近の地図を印刷したり、スマホの地図アプリに住所を入力したりする手間が省ける。

登録した企業の採用ページのアドレスや、個人専用ページに入るためのログインID、パスワードなどエントリーする企業が増えると忘れがちになる情報をまとめて保存できる。

他の就活生の動向をうかがう機能も役に立つ。同じアプリを使う学生が、その企業に何人登録しているのか、面接やグループディスカッションに対して何人参加しようとしているのかも知ることができる。各企業の人気度や面接当日の参加者数などもわかる。

アプリ開発に携わった同社の吉田康佑さんは「手書きの手帳だと、エントリーした企業が増えるにつれて書き込むスペースが足りなくなる。スマホを使う就活生向けのアプリをつくれないかと考えた」と話す。

エレコムの「スキッと就活」も便利だ。説明会や面接などのスケジュール管理に加え、説明会の予約やESを提出したかどうかもチェックできる。

このアプリでも採用ページのURLやログインIDなどの情報を企業ごとにまとめて管理できる。企業が短文投稿サイト「ツイッター」を発信している場合は、アプリから直接接続して、閲覧したり、つぶやいたりすることも可能だ。

企業ごとの予定を入力する際、音声や写真を保存する機能も備えている。事前にスマホのカメラで撮影した履歴書などを登録しておけば、内容をチェックできる。面接が終わった後は「面接記録シート」に、面接官の人数などの情報も保存可能だ。面接で得た反省点や情報を次に生かすために、こうした機能もうまく活用したい。

就活を始めたばかりで、どんな情報を登録すればいいのかと悩む学生には、就活イベントを提供するアプリがおすすめだ。

■400社の採用情報配信

リーディングマークが提供する「レクミー」は、学生に人気の商社やメーカーなど約400社の採用情報を配信している。自分が興味のある業界や職種などを登録すると、それぞれの志向にあった企業の説明会やセミナー、選考の情報を開催日ごとに見ることができる。4月時点で約1万6000件のダウンロードがあったという。

人材サービスのディスコによると、16年3月卒業予定の大学4年生の1人当たりエントリー数は平均44.7社にのぼる。過密なスケジュールをやり繰りするうえでも、これらのアプリは強い味方となりそうだ。

(経済部 塩崎健太郎)

[日本経済新聞夕刊2015年5月14日付]

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