クリスマス、各国の定番ドリンクを楽しむ

■スパイスで体あったか

欧州では、クリスマスにスパイスを入れて煮込んだホットワインを飲む習慣がある。「ローマ帝国時代、ワインにスパイスを入れて飲んでいたとの文献もある」(一門さん)といい、これが欧州中に広まった。ドイツの「グリューワイン」などが有名だ。冬が厳しい地域で体を温める狙いもあったようだ。

ジュース版グリューワインともいえるのが「プンシュ」。ドイツやオーストリアなどで広く飲まれている。ブドウジュースにクローブやシナモンスティックを入れて煮込み、仕上げにレモンを加える。ジュースはリンゴやオレンジにすることもある。

北欧では「グロッギ」がよく知られている。ワインで作ることが多いが、ジュースを使うこともある。フィンランドではクランベリージュースが定番だ。カシスやブドウでもいい。国によって名前が微妙に違い、デンマークやノルウェーでは「グロッグ」と呼ぶ。エッグノッグと同じく「グロッギー」という言葉のもとになっているのかもしれない。アルコール入りの場合、ウオツカやウイスキーを加える人もいるという。

「世界各地で、その地に根ざしたクリスマスドリンクが飲まれている」(一門さん)。歴史や文化に思いをはせ、特別な一杯を楽しむのもいいかもしれない。

(河尻定)

[日経プラスワン2014年12月13日付]

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