研修・模擬面接…がん告知、医師も磨く言葉の力
患者の苦しみ軽減
末期がんやがんの再発の告知を受ける患者のストレスをどう和らげるか。医療現場で、医師のコミュニケーション力を養う取り組みが広がってきた。研修会には全国から医師が集まり、大学医学部でも模擬面接を導入する動きがある。治療技術だけでなく、患者の苦しみを軽減する「言葉の力」を磨くことも医師には求められている。
手法を体系的に
「……」
絶望する女性患者の言葉を沈黙で受け止め、医師は静かに切り出した。
「これまでの治療が無駄だったわけではありません。これから何ができるか私と一緒に考えていきませんか」
患者は小さくうなずいた。...
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