モデル向けの服、低価格で法人にリース 田村駒

2021/8/11
スタイリストが6時間滞在して服を選ぶことも(東京都渋谷区)
スタイリストが6時間滞在して服を選ぶことも(東京都渋谷区)

繊維専門商社「田村駒」が3月に東京都渋谷区で開業した「ラナ」は、モデル向けの服のリース店舗だ。衣服や帽子、アクセサリーなどを国内ブランド中心にそろえる。倉庫の保管料代わりにアパレルメーカーから無償で仕入れるなどの工夫でリース価格は競合の2割。需要が強いメンズ向けも力を入れる方針だ。




原宿駅から徒歩15分ほど。スタイリスト関連の会社が集まる「青山キラー通り」近くにラナはある。約140平方メートルの店舗に、10代からシニアまでを対象にした3千超の商品が陳列されている。商品は基本的に田村駒の契約スタイリストが選んだものだ。

ラナはテレビCMやドラマなどに出演が決まったモデルに着せる服を貸し出す拠点だ。スタイリストは番組関係者やモデルらの意向を踏まえた上で服を選ぶ。

競合も多い中、ラナの特徴は、ハンガーフックのある半個室を5室設けている点。一般的にラナのような貸し出し拠点では、服などをじっくりと撮影できるスペースは少なく、重宝されているという。実際、来店したスタイリストは1~2時間ほど滞在し、5~6着分を撮影していくケースが多くみられるという。

低価格での貸し出しも強みだ。例えばコムデギャルソンのセットアップは3泊4日で6000円(税抜き)。モデルが出演するCMや番組などの制作費が抑えられているなか、衣装代もそのあおりを受けている。「スタイリストにとって低価格で借りられることにも支持が集まっている」(新規事業開発室の酒井恒室長)

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