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中国・大連で海鮮食べ放題3700円 地元産に安心感

日経MJ

連城海産自助は好きな海鮮を選び、蒸し鍋にして食べる形式(10月、遼寧省大連市)
連城海産自助は好きな海鮮を選び、蒸し鍋にして食べる形式(10月、遼寧省大連市)

中国東北部の遼寧省大連市は周囲を海で囲まれた半島にあり、新鮮な海鮮が有名だ。ギョーザやおかゆなどで海鮮を使った様々な料理が乱立するが、最近では食べ放題形式の蒸し鍋が人気だ。新型コロナウイルスが発生した後、中国では輸入品の海鮮を敬遠する消費者がいるが、新鮮な地元産なら安心できるようだ。

大連市中心部で、2019年3月に開店したレストランが「連城海産自助」。店内にある水槽に入ったカニやエビはまだ生きており、新鮮そのもの。お客は好きなものを選び、蒸し鍋にして食べる。刺し身や焼き魚、野菜などの副菜もある。

ビールの飲み放題をつけた基本価格は、1人あたり237元(約3700円)。食べ残しが多いと、デポジット(1テーブルあたり100元)が没収される仕組みだ。

50代女性の王さんは12日、娘たち家族4人で食事をした。「とてもおいしかった。(海鮮の)品質が高いため、納得できる金額だ」と満足顔だ。

入店してみると、席はぎっしりと埋まっていた。味付けは塩が軽く使われているだけで、素材の新鮮さを生かした調理方法となっている。

食べ放題の海鮮蒸し鍋という同じ形式のレストラン「銭庫里海鮮自助」。こちらの店舗も大勢の客でにぎわっていた。19年12月に1店舗目をオープンした後、市内で合計3店に増えた。

中国当局によると、現在までにエクアドルから輸入する冷凍エビなどから新型コロナのウイルスが検出されている。湖北省武漢市や北京市にある海鮮を扱う食品市場で新型コロナの集団感染が発生したこともあり、海鮮のイメージが悪化した。

とりわけ「海外産を敬遠する中国人が増えた。内陸部の都市ではこの傾向が顕著だ」(食品会社幹部)。世界保健機関(WHO)は「食品や食品包装からコロナがうつる証拠はない」と説明するが、一度広がった悪い印象はなかなか消えない。

一方で「冷凍品ではなく、生きたままの新鮮な海鮮なら、中国の沿岸部で取れたものだと分かる」と30代男性会社員。海鮮をこよなく愛する大連市民が食べ放題を楽しむ日々は続きそうだ。

(大連=渡辺伸)

[日経MJ 2020年10月19日付]

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