プラモデル久々に作ってみた まるで実物、無心で集中

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モデラーのオオゴシトモエさんが作ったタミヤの恐竜
モデラーのオオゴシトモエさんが作ったタミヤの恐竜

先日、カップ麺の実物大プラモデルが発表された。何それ?と調べると、知らないうちにプラモデルはずいぶん進化していた。コロナ禍による外出自粛で、注目が集まっているらしい。

「日本プラモデル六〇年史」を著した小林昇さんに話を聞いた。日本プラモデル工業協同組合(東京・台東)は、マルサン商店が1958年に発売した1/300原子力潜水艦ノーチラス号を日本製第一号とする(諸説あり)。著作権の扱いが曖昧で、米レベル社製品をコピーしたものだった。ちなみにプラモデルは同組合の登録商標という。

小林さんによると、「アニメ、ゲームとのコラボ」と「海外勢の変化」が最近のトレンドだ。

アニメではガンプラ(BANDAI SPIRITS)が有名。「機動戦士ガンダム」シリーズに出てくるモビルスーツをプラモデル化したもので、累計5.2億個売るヒット商品になった。

アニメ「ガールズ&パンツァー」とゲーム「艦隊これくしょん―艦これ―」では戦車などの装備が本物そっくりに描かれたことが評判になり、スケールモデルも人気に。寿屋(コトブキヤ)の「フレームアームズ・ガール」は武装した少女フィギュアが商品化され、後からアニメになった。

海外は米国で新作プラモデルを出すメーカーがほとんど姿を消した一方、中国や東欧勢が台頭。チェコのRSモデル社は太平洋戦争で数機しか作られなかった日本の試作戦闘機まで出している。

国内メーカーは、ゲーム機やスマホに対抗するべく、子供のうちに親しんでもらえる取り組みを進めている。ハセガワ(静岡県焼津市)はWEBに「入門向けプラモデル」のコーナーを4月に開設。BANDAI SPIRITS(東京・港)は3月、対象年齢3歳からの商品をラインアップした。青島文化教材社(アオシマ、静岡市)の楽プラシリーズなど接着剤が要らず、パーツの色分けにより塗装も不要な商品も出ている。

魅力はどこにあるのか。「実物そっくりの完成度にある。出来上がったときの達成感は格別」。タミヤ(静岡市)の田宮俊作会長兼社長が力説するのを耳にして、体感してみたくなった。

ただ、プラモデルを作るのは子供のころ以来だから、女性モデラー、オオゴシトモエさんの指導を受けた。専門用語が出てくるので、初心者の方は表を参照してほしい。

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