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高尿酸値は早めに対処 適正体重・カロリー保とう

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NIKKEI STYLE

健康診断などで尿酸値が高いと指摘される人が少なくない。つい見過ごしてしまいがちだが、数値が高いままだと痛風や糖尿病など生活習慣病につながりかねない。適正な範囲を知って、早めに対処したい。

尿酸は、細胞に含まれるプリン体が、新陳代謝の過程で分解して作られる老廃物。プリン体はほとんどの食品にも含まれるので、食物からも体内に入る。尿酸は腎臓から尿の中に排出されるが、体内でできる尿酸の量が尿への排出量を上回ると、血液中の尿酸値が高くなる。

健康診断などで血液中の尿酸が100ミリリットル中7ミリグラムを超えると「高尿酸血症」と診断される。山王メディカルセンター(東京・港)の山中寿院長によると、高尿酸血症は成人男性の約20%に認められるが、成人女性は2%にとどまる。高尿酸が続くと足の関節などに激痛を起こす痛風のほか、高血圧、腎臓病につながる例もある。痛風は30~50代で発症することが多いが、高尿酸血症は20代から進行していることも少なくない。

高尿酸血症は痛風を起こさない限り、高コレステロール血症や高血圧などと同じく自覚症状がないことが特徴。赤坂中央クリニック(東京・港)の日高雄二院長は「血圧やコレステロール値は気にするのに対し、尿酸値を意識している人は少ない。欧米でも同様で医療の大きな課題となっている」と指摘する。

高尿酸血症の原因は、食べ過ぎや飲み過ぎのほか、肥満や激しい運動、ストレスが関係してくる。運動のなかでも筋肉トレーニングなどの無酸素運動は、体の新陳代謝が活発になるため尿酸が増える。

治療の基本は食生活を含む生活習慣の改善。食生活では食材の選び方にも注意が必要だが、より重要なのは長期的な適正カロリーの摂取と適正体重を維持することだ。

まずは尿酸のもとであるプリン体の摂取を控える。例えば魚卵などプリン体を多く含む食材を避け、お酒ならビールをプリン体が少ない焼酎に代える。ただ、プリン体の制限には限界もあると山中院長は話す。プリン体はほぼすべての食品に含まれているので実質的に制限は難しい。「アルコール自体が尿酸値を上げるので焼酎もたくさん飲んだら同じ」(山中院長)ことにも注意が必要だ。

プリン体を避ける極端な食事制限は長続きしないし、栄養が偏ることで別の病気を招きかねない。アルコール量を減らし、野菜を多く取るなど適正カロリーを保つ食事を心がけることが欠かせない。

肥満の人はダイエットを心がける。尿酸値を上げる筋トレなどの無酸素運動は避ける。散歩やウオーキングなどの有酸素運動なら尿酸値を上げずに減量をめざすことができる。ジョギングも有酸素運動だが軽めにとどめる。

職場などでのストレスも高尿酸のリスクとなる。ストレス解消のための暴飲・暴食や激しいスポーツはかえって尿酸値を上げる。「精神的ストレスを肉体的ストレスに置き換えるだけの発散法は避けるべきだ」(山中院長)

日高院長は「痛風発作がない人の場合、尿酸値が7~9ミリグラムであればまずは生活習慣の改善を心がけ、9ミリグラム以上が続いたら薬で尿酸値を下げる治療を始める」と提案。「また痛風経験者は7ミリグラム以上から、高血圧症や高脂血症などの生活習慣病を合併している人は8ミリグラム以上で薬物治療の開始を推奨する」と話す。定期的な検診で尿酸値をモニタリングするとよいだろう。

高尿酸血症や痛風は元気な人にも多く、油断をしがちだが、尿路結石や腎機能障害のリスクにもなる。健康診断で高尿酸と指摘されたら軽視せず、早めに日常生活を改善して健康な生活を取り戻そう。

(ライター 大谷新)

[NIKKEIプラス1 2020年5月16日付]

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