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NYの変わりピザ クリームやマシュマロのせ870円

日経MJ

「アイ・ラブ・パンゼロッティ」は変わり種ピザが人気だ
「アイ・ラブ・パンゼロッティ」は変わり種ピザが人気だ

ピザに対しては本家イタリアを超えるような情熱のあるニューヨークで、「ピザの変化球メニュー」が広まりつつある。トッピングの意外さ、地方色豊かなレシピなど訴求方法はさまざまで、1つ8ドル(約870円)というような強気商売も登場。数年前にはやったスライス1枚で1ドルのような値うち感ではなく、新しい味や風味を前面に出している。

ニューヨーク市で若者に人気のあるイースト・ビレッジ地区に1月中旬、10人も入れば満員になるような小さな店「イタリアン・ジョイント」が店を開けた。その名も「アイ・ラブ・パンゼロッティ」。主力メニューは、小型のピザをギョーザのように半分に折り、ふんわりと揚げたパンゼロッティだ。

イタリアの中部と南部に伝わる料理だが、まだ米国での知名度は低い。伝統的なフレーバーはトマトソースとモッツァレラチーズを挟み込んだものだが、同店ではバジリコを入れ、風味を出している。ピザでいえば定番メニューのマルゲリータにあたる。

大人の手のひらほどの大きさで、1つでは満腹感は得られない。ピザ皮と同じ小麦粉の薄皮で包み、ソーセージや野菜ミックスなどの定番から、ヘーゼルナッツクリームとマシュマロ入りなどデザート系のものまでバラエティーに富んでいる。

ミラノ出身のアンジェロ・マグニさんとローマ出身のジャンルカ・ペルディカーロさんが共同で開店したもので、実はこれでニューヨーク市内に3店舗目。第1号店はクラウドファンディングで資金を集めた。「ピザにこれだけ人気のある都市だから流行らない訳がない」との直感が当たったという。

一部調査によると、米国成人がピザを頼む際、36%はサラミをトッピングに頼むという。だが食事全般への関心が深まり、新しい調理法や素材探しが潮流となるなか、今までなかった味に興味が広がりつつある。

このため、ピザにも「タイ風カレーチキン味」「赤カブ」「朝食メニューの目玉焼きとベーコンのせ」「マカロニ&チーズ」など新顔が次々出ている。

(ニューヨーク=河内真帆)

[日経MJ 2020年2月9日付]

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