カシオ計算機の主力腕時計「Gショック」の高価格帯モデル「MT―G B1000」シリーズが人気を集めている。2色の素材を積層し、見る角度によって印象の変わるベゼル(額縁部)など様々な技術で表現する多彩な「黒と赤」が大人の男性の心をつかむ。
MT―G B1000シリーズの価格は10万~15万円で、2万円前後が中心価格帯のGショックの中では高額だ。ベゼルと裏蓋を4本の金属パイプで支える独自構造で耐衝撃性を高めている。従来モデルより小型・薄型で、スマートフォンと連携して時刻などを修正できる。
機能とデザインの両方にこだわる30~40代の社会人を中心に引き合いが強くなっており、2018年6月の発売から1年間で販売計画を2割上回った。働き方改革で手首の装いも「カジュアル化」が進んだことも追い風だ。
なかでも最も人気のモデル=写真=はベゼル側面の赤と黒のしま模様が特徴。炭素繊維やガラス繊維を専用の金型でプレス成形して、内側と外側を何度も切削することでできあがる。「イオンプレーティング」という蒸着技術や炭素繊維特有の折り目模様を生かして飽きの来ない表情に仕上げている。
[日経MJ 2020年1月8日付]
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