元料理人、オフィスの課題さばく 幅広い経験土台に東名 中川原諒大さん

お笑い番組が手本

北海道出身の中川原さんは、札幌の調理系専門学校を卒業後、地元のイタリア料理チェーンに就職した。店内で調理師は1人。次々と入ってくる注文を確認し、複数の料理を並行して作りながら、スタッフに指示を出す。約2年間の多忙な日々を通じて、思考の速さが磨かれたという。

その後、靴の大手小売店に転職し、接客の業務に就いた。その際、来店客にはすぐに近寄らず、まずは店内全体を見られる位置に立って、客の動きをじっくりと見守った。

ある客が、最初に見ていた棚の前に戻って来ると「この人はあの靴が気になっているな、買う気があるな」と当たりを付ける。人を見る観察眼をこうして養っていった。

後輩の育成にも力を入れる。これまでは単独での営業が多かったが、2人で回る機会が増えた。後輩にはお笑い番組を見るように勧める。「間やテンポが絶妙だから」と中川原さん。「営業でも、本題に入る前に相手を1回笑わせて、場の温度を高めたい」と地道な努力を怠らない。

(名古屋支社 田崎陸)

なかがわら・りょうた
調理系の専門学校を卒業後、イタリア料理店に調理師として入社。約2年後、靴の大手小売店に転職し、店頭での接客担当を経て、2012年に東名入社。北海道出身。

[日経産業新聞2020年1月7日付]

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