風邪の季節は耳に注意 詰まったら耳管狭窄症の恐れも閉塞感や不快感/放置で慢性化も

NIKKEIプラス1

急性の耳管狭窄症の場合、風邪などによる炎症が治まれば、不快な症状も消えるのが大半とされる。症状を繰り返すようであれば、慢性の耳管狭窄症の可能性もある。「慢性症状で来院する患者は、慢性の上咽頭炎を患っているケースが多い」(萩野氏)。慢性の炎症をしっかり治療すれば、耳管狭窄症が治る率もかなり高くなるという。

耳がつまる症状で受けた検査で、耳管狭窄症ではないと診断された場合、突発性難聴やメニエール病、耳管開放症が考えられる。耳管狭窄症と症状は似ていても、治療法が大きく異なるので、改めて診断が欠かせない。

例えば耳管が開きっぱなしになる耳管開放症は、耳管狭窄症と同じ症状の他に、自分の声が響くという症状が多く見られる。生まれつき耳管の広い人がなりやすく、耳管を動かす筋肉の衰えや耳管回りの脂肪の減少なども原因とされている。加齢も関係し、過激なダイエットや重い病気で急に痩せたときにも起こりがちだ。「右耳が耳管狭窄症で、左耳が耳管開放症というケースもある」(萩野氏)

耳管狭窄症は重篤な病気ではないが「症状を放置していると中耳炎になりやすい。そうなると治療が長引くこともある」(野村氏)。他の病気と見分けることも欠かせない。特に突発性難聴では早めの対処が必要だ。症状が出たら1週間以内には診察を受けるのが望ましい。

(ライター 仲尾匡代)

[NIKKEIプラス1 2019年11月9日付]

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