研究所に招き説明

こうした努力は売り上げとして着実に成果を上げている。近野さんはチームで担当する全店舗を対象に販売コンテストを開いた。18年秋のコンテストでは、上位10店舗の売り上げの合計が前年同期比で2倍に増えた。

販売コンテストでは、やる気を引き出すためにインセンティブも用意した。売り上げがトップだった店舗の担当者を、通常は外部の人が入れない富士フイルムの研究所に招待した。化粧品を作るための先端的な研究を紹介し、その場で実験を披露するなど、同社の技術力の高さを改めて伝えた。担当者は満足した様子だったという。

富士フイルムはインターネットを通じた直販でも化粧品を販売している。それでも店舗は重要な販売チャネルだ。近野さんは「女性は目移りしやすい。お客様の注目を集めるには、発売時に店舗で大きく展開してもらうことが大事だ」と強調する。

商品の魅力を熱意を持って伝える近野さんのような社員が、同社の化粧品販売を支えている。

(清水孝輔)

こんの・ふみこ
 2006年に大学を卒業し、数社の転職を経て、15年に富士フイルムヘルスケアラボラトリー入社。ドラッグストアなどを担当した後、17年から雑貨店などをカバーしている。

[日経産業新聞2019年10月14日付]

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