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簡単スマホ術 家族を守れ、危険な電話は着信時に警告

NIKKEIプラス1

2019/8/10付

写真はイメージ=PIXTA

「スマホ術」番外編は、これからスマートフォンを利用し始めるシニアや子どもが、詐欺被害を避けたり、天災から身を守ったりする方法を解説する。1回目は迷惑電話を見分ける方法だ。

スマホのトラブルが増えている。「スマホの契約時に不要なオプションを契約させられた」や「歩きスマホで危ない目に遭った」など様々。中でもオレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺を含む「振り込め詐欺」は深刻だ。

警察庁の発表によると、2018年の振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額は前年比で7%減少。しかし、実質的な被害総額は約363億円だ。

被害に遭わないようにするにはどうすればいいのか。スマホなど電話での被害を防ぐ一案として、大手通信の「迷惑電話被害を防ぐサービス」を利用する方法がある。

具体的には誰かから電話がかかってきたとき、いったんデータベースに問い合わせて、発信者が誰なのかを調べてくれるサービスだ。

もしその番号が迷惑電話ならスマホ画面で「危険な可能性のある着信」と教える仕組み。その電話に出なければ被害に遭う可能性は低くなる。

迷惑電話かどうかを照会するのは「トビラシステムズ」が作成するデータベースだ。同社は迷惑電話番号フィルターシステムの開発とサービスを提供。振り込め詐欺やしつこい悪徳商法の勧誘に関する3万件以上の「迷惑電話番号」をデータベースに蓄積し、迷惑度を見分けている。警察庁と連携し、特殊詐欺対策の情報提供を受けている。

NTTドコモのサービス「あんしんナンバーチェック」は同社のアプリ「あんしんセキュリティ」を利用する。アプリはiPhoneは「App ストア」から、Androidは「Google プレイ」からダウンロードする。アプリのダウンロード後に利用設定ができるアイコンができる。ページ右下にある手順に沿って進めればいい。

NTTドコモは「あんしんセキュリティ」というオプションを登録して利用することになる(月額200円)。

他にau「迷惑メッセージ・電話ブロック」、ソフトバンク「迷惑電話ブロック」がある。auは「auスマートパス会員」か「auスマートパスプレミアム会員」なら利用可能。ソフトバンクも「iPhone基本パック」「スマートフォン基本パック」加入者は無料で利用できる。

事前にアラート(注意)画面を確認しておくと慌てなくて済む。アラートが表示されたら電話に出なければいい。

子どもが使うスマホも、サービスを利用できると安心だ。最近注目されている格安スマホのなかには、子どもやシニア向けのサービスを充実させたものもある。例えば、トーンモバイル(東京・渋谷)販売のAndroid端末には「あんしん電話」機能が「基本プラン」(月額1000円)に含まれている。子どもの年齢にあわせた利用制限や不適切サイトへのアクセス制限機能などもついている。

とはいえ、危険が完全に排除できるわけではない。学校や地域の集いでスマホを安全に使う方法を教える活動をしているトーンモバイル「スマホあんしんラボ」所長の工藤陽介さんは「『本人確認のため』という理由で氏名や生年月日を尋ねられても、すぐ答えてはいけない」と話す。

スマホ決済サービス「セブンペイ」不正利用事件では800人超が、勝手にクレジットカードなどから入金して買い物される被害にあった。IDとして利用しているメールアドレスと電話番号、生年月日さえ分かれば、第三者でもパスワードが再設定できる仕組みだったからだ。

警察を名乗っても怪しい電話はかけ直す、身に覚えのない請求は無視するなどは基本。工藤さんは「わからないことを相談できる家族や友達などをつくり、スマホで交流を深めておくといい」と話す。

(ライター 井上 真花)

[NIKKEIプラス1 2019年8月10日付]

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