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時短家事

夏こそ電子レンジが味方 野菜の甘さ・うまみ増す 管理栄養士 今泉マユ子

2019/7/9付 日本経済新聞 夕刊

暑い夏になると、悩ましいのがキッチンに立つ時間だ。冷房が利いていても、料理を作るうちにジワリと体が熱くなることはないだろうか。夏場こそ、素早く調理を終えてご飯を食べたいものだ。

そんな暑い季節ならではの切実な家事の時短ニーズに応えてくれるのが電子レンジだ。火を使わないので室内の温度も上がらず、調理による熱気で汗だくにならずに済む利点がある。

レンジは温め直しだけでなく、時間と手間がかかる下ごしらえにも重宝し、スピード調理を可能にする。フライパンなどを使った調理だと食材の表面から温めるのに対し、電子レンジは食材の水分の振動で温める。野菜は中から温まるため加熱効果が高く、火の通りも早い。

野菜の甘さやうまみが出やすくなるのもポイント。電子レンジの庫内で水分が振動する際に野菜の丈夫な細胞壁が壊れるためだ。旬のトウモロコシをゆでる時も電子レンジを活用しよう。トウモロコシが出回ると、私はゆでて切ったものを冷蔵庫に入れている。

トウモロコシは皮付きのまま電子レンジへ入れる。1本の加熱時間は電子レンジ(500ワット)で5分ほどが目安だ。加熱が終わっても、5分以上そのままおくと甘みが増す。根元から2センチほど切り落とし、反対側のヒゲや皮を持ちながら軽く振ると、簡単にトウモロコシの実を取り出せる。

皮なしのトウモロコシの場合は、ラップで包んで電子レンジで5分加熱する。こちらも加熱が終わってもすぐにラップを外さず、5分以上余熱で蒸すのがおいしく仕上げるポイントだ。ラップをすぐに外すと、トウモロコシの水分が熱で飛び、粒の表面がシワシワになることがある。

野菜のあえ物は電子レンジで時短に作ると便利だ。ホウレンソウやキャベツ、白菜、モヤシなどを洗ってそれぞれラップに包む。加熱時間は100グラムあたり1分30秒を目安にするとよい。

野菜の水分を生かして、魚や肉の蒸し料理も作れる。耐熱容器にキャベツなどの葉物野菜を敷き、上に塩をふった白身魚と塩昆布、千切りのショウガをのせる。ラップをふんわりかけて電子レンジで5分加熱すると、野菜からの水分がいい仕事をして、おいしい魚の蒸し料理ができあがる。

今泉マユ子(いまいずみ・まゆこ)
1969年生まれ。管理栄養士として企業の社員食堂、病院や保育園に勤務。缶詰やレトルト食品を使った時短レシピのアレンジのほか、防災食アドバイザーとしても活躍。

[日本経済新聞夕刊2019年7月9日付]

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