Men's Fashion

カナナプロジェクト かばんから旅行用品へ

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2019.3.14

かばん製造販売のエース(東京・渋谷)が手掛ける女性向けブランド「カナナプロジェクト」が、旅行をテーマとしてブランドの再定義を急いでいる。旅行用のリュックなどを企画してきたが、現在は通勤用かばんとして使う女性も多い。他社へのライセンス供与で靴下や傘など、旅行用品全般に商品群を広げて、旅を楽しむ女性の取り込みを図る。




同ブランドは2007年、テレビ番組のリポーターとして世界各地を旅するタレントの竹内海南江さんが開発に携わり、カラフルなリュック、トロリーなどを展開。設立当初に発売した「カナナリュック」は背面ポケットや充実した仕切りポケットなど、コンパクトながらたくさんの工夫を盛り込んだ。

当初は「女性のリュック通勤の先駆けとして人気に火が付いた」(戸田千賀子MD本部MD統括本部マネージャー)。仕事用として使う例が多かったという。

■旅行用品としてのブランドを再構築

カナナプロジェクトが16年以降力を入れているのが、旅行用品としてのブランド再構築だ。ライセンス供与により商品展開を広げている。福助(同)との靴下、ヨークス(香川県東かがわ市)との手袋、傘のオーロラ(東京・千代田)などと契約。「かばんだけにとどまらない旅のソリューションブランドをめざす」(千葉尚秀取締役)。