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成功する「休肝日」 飲食やブログ発信で酒を断つ

2018/11/21付 日本経済新聞 夕刊

写真はイメージ=PIXTA

お酒の飲み過ぎを自覚したとき、意識するのが「休肝日」。健康診断の結果も気になるし、今夜こそ酒を抜こう。そう思っていても、つい誘惑に負けてしまう――。飲まない日を設けることは、アルコール依存を避けるために欠かせない。お酒とうまく付き合うコツを探った。

「我ながら快挙でしたね」。大阪市の会社員、阪本雄一さん(40)は2017年秋、5日連続の平日禁酒を実行した。22歳から晩酌を欠かさず、焼酎のボトルを3日たたずに空けるお酒好き。アルコール依存症ではないものの、30代半ばから肝臓の検査数値が上がり始めた。

飲み会や週末の晩酌まで断つつもりはないが、夜に1人で飲むのは時間の無駄と考えた。1日3時間で月60時間、1年で720時間。飲酒のせいで趣味に使う時間が足りない現実にも背中を押された。

公益社団法人アルコール健康医学協会は、週に2日は休肝日を設けるよう推奨している。日本酒換算で2合分のアルコールを肝臓が分解するのに約6~7時間かかるため、酷使により問題が出やすい肝臓を「解放」する日を作る狙いだ。2~3日続けて飲んだら1日休む、といったサイクルを作るのが望ましいという。

阪本さんが取り組んだ一つ一つのことはシンプルだ。例えば腹いっぱい食べること。減量が目的ではないので、毎日ラーメンを食べても構わない。半面、自宅からは酒を撤去し、飲みたいと感じたらひたすら炭酸水を飲む。

立ち上げて間もない個人ブログで、禁酒のもようを公開したことも励みになった。5日間の禁酒の効果をつづった記事のページビューは今も月間1万~1万5000に達する。今年は3カ月連続の平日禁酒も完遂。現在は週平均3日の休肝日を難なくこなす。「1回成功すると、飲まんとこ、という余裕ができます」

アルコール問題に長く取り組んできた洗足心療内科クリニック(東京・目黒)の重盛憲司医師は「依存症には至らないが、酒の量や頻度を減らしたいとの相談が最近増えている」と話す。

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