発達障害、親子で治療 接し方指導など相乗効果も

日本では2012年から、子どもだけでなく成人のADHDの薬物治療ができるようになった。ADHDを主体に治療することで発達障害の諸症状を緩和できる可能性が高いという。

同クリニックは、ADHDとASDの症状を併せ持つ親子約20組を対象に、親子で並行して治療に取り組んだ結果をまとめている。親側では子に怒鳴ったりたたいたりするようなネガティブな関わりが減り、子を褒めたり認めてあげるようなポジティブな関与が増えたという。


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音楽療法なども

注意欠如・多動症(ADHD)は、年齢や発達の水準からみて不相応な「多動性」「衝動性」「不注意」の3つの症状が特徴だ。子どもの場合、教室でじっと座っていられなかったり整理整頓が苦手といった症状、大人の場合は仕事でケアレスミスが多いなどの症状が代表的だ。

有病率は子どもが約5%、成人で約2.5%とされる。ADHDの症状は加齢とともに緩和することが多いが、就職や子育てなど生活環境の変化がきっかけで症状が悪化するケースもある。

治療は薬物治療と非薬物治療に分けられる。薬物治療では日本では小児向けが3種類、成人向けが2種類ある。非薬物では音楽に合わせて体を動かす音楽療法や怒りなどの感情をコントロールする方法を学ぶプログラムなどがある。

(編集委員 吉川和輝)

[日本経済新聞夕刊2018年11月14日付]

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