転ばぬ先のステキな杖 こだわりの1本で外出楽しく使い始めの目安は「階段に不安」

2018/3/7付
イオン葛西店(東京・江戸川)のファンタステッキには常時300本の杖がある
イオン葛西店(東京・江戸川)のファンタステッキには常時300本の杖がある

使った方がよいと分かっていても、「年寄りくさい」などととかく敬遠されがちな杖(つえ)。最近は素材やデザインが多様化し、ファッションの一部としてアクセサリーのように使いこなす人が増えてきた。ただ、正しい持ち方や使い方を知らないと、かえって転倒などを招くことも。杖の効用や安全な使い方を探った。

イオン葛西店(東京・江戸川)の3階にある杖の専門店「ステッキ工房ファンタステッキ」。約63平方メートルの売り場に常時11ブランド、約300本が並ぶ。アルミや天然木、カーボンなどの素材やデザインは1本ずつ異なり、価格も5千円から20万円近くと幅広い。

同店のステッキコンシェルジュ、石井美代子さんは色や重さ、用途など顧客の好みを聞いて、最も似合う杖選びを指南する。「気に入った一本が見つかると皆、顔がパッと明るくなる」。握力の弱い人にはカーボン製を薦めつつ「軽いので強い風に飛ばされないよう注意して」と助言する。

売れ筋は携帯に便利な折り畳み杖。「友達との旅行で迷惑を掛けたくない、と買い求める高齢者が多い」(石井さん)。服装に応じて複数の杖を使い分ける人も増えているという。

団塊世代には往年の流行デザインのステッキも人気

スキーストックや杖を製造販売するシナノ(長野県佐久市)によると、70代の男女には派手なヒョウ柄やアイビールック調など彼らが若い頃の流行デザインの杖が人気という。「目の肥えた世代を意識し、外出が楽しくなるような杖作りを目指している」と営業部デザイン担当の片桐修征氏。グリップに柔らかい発泡ゴムを採用し、指をかけるネック部を細くして持ちやすくするなど工夫を凝らす。

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