良い姿勢、カギは下顎 適切な揺れでバランス歯科医らが治療法 1日1分まっすぐ立ちも有効

NIKKEIプラス1

2017/12/23付
下顎は、人が立っている時に体の傾きを察知してバランスを取るセンサーの役割を担っている(PIXTA)
下顎は、人が立っている時に体の傾きを察知してバランスを取るセンサーの役割を担っている(PIXTA)

良い姿勢作りで背骨や骨盤に気を配る人は多い。歯科医師らの研究で、実は「下顎」が姿勢を決定づける要因の1つだと分かってきた。下顎の働きを知り、口の中の治療も組み合わせてまっすぐ立てる体を目指そう。

肩や首のこり、腰痛や手足のしびれなど、姿勢が良くないために起きる痛みや不調がある。なぜ下顎がその原因となるのか。

下顎は頭の骨から筋肉でつり下げられた特殊な骨格だ。この下顎は人が立っている時に体の傾きを察知してバランスを取る、いわば姿勢制御センサー。「平衡感覚と平衡運動」の機能に関係していることが、近年の研究で判明した。

重さ約5キログラムの頭と、頭から筋肉でぶら下がっている約1キログラムの下顎は、常に体の上部でともに揺れながらバランスを取っている。「陸上選手が走る様子をハイスピードカメラで見ると、頭が前後左右に揺れ、下顎が揺れるブランコのように動く様子が分かる」と央歯科医院(千葉市)の下向央院長は解説する。柔軟に揺れる状態を保つことが重要なわけだ。

ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント