今の高齢者は豊かさを享受してきた世代です。高度成長期には三種の神器に象徴されるように誰もが購入する商品がありました。企業側も世代の固まりを意識して売り込めばよいのでビジネス的に楽でした。しかし今の高齢者は世帯構成もばらばらです。企業は個々のニーズに応じた戦略を打ち出す必要があります。

ちょっとウンチク

スーパーに新たな商機も

「長寿食買って東京五輪待つ」。スーパーなどが加盟する日本チェーンストア協会が募集した川柳の一句だ。高齢社会を支えるスーパーの役割をとらえている。米国生まれのスーパーは人口増、経済成長が前提のビジネスモデル。日本では前回の東京五輪(1964年)開催時はまさにスーパーの勃興期だった。いまやその前提は当てはまらないにもかかわらず日本のスーパーが踏ん張っているのは、変化に対応して進化し続けているからだ。店内でみんなで簡単な体操ができる場所や弁当・総菜類を食べるコーナーを設けるスーパーも登場。そんな新しいスーパーの取り組みに海外も関心を寄せている。高齢化による消費の移り変わりは新たなビジネスチャンスでもある。(編集委員 田中陽)

■今回のニッキィ
安斎 あずささん 旅行先で地元の美術館を訪れるのを楽しみにしている。彫刻家の舟越桂さんの作品がお気に入り。「美術館併設のレストランでの食事も楽しみの一つです」
木村 恵さん 仕事の関係もあり、最近は糖質制限ダイエットに取り組んでいる。「昼休み明けの会議は眠くなりやすかったが、そういうこともなくなるなど健康的になりました」

[日本経済新聞夕刊 2017年12月4日付]

「ニッキィの大疑問」は月曜更新です。次回は12月18日の予定です。