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生オケで映画の感動倍増 進行に合わせ演奏、臨場感

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NIKKEI STYLE

映画の本編映像を見ながら、音楽はオーケストラの生演奏で楽しむ。こんな新しいスタイルの上映イベントが広がっている。映画館とはひと味違う臨場感やライブ感が魅力のようだ。

「何度も見た映画。でもミッキーマウスが、ドナルドダックが、これまでになく躍動していた」。東京国際フォーラム(東京・千代田)で4月末に開かれた「ディズニー・ファンタジア・コンサート2016」。アニメ映画「ファンタジア」と「ファンタジア2000」を鑑賞した都内の女性(39)は声を弾ませた。

欧米は80年代から

女性が興奮したのは、600インチの大型スクリーンにではない。スクリーン下の舞台では、日本フィルハーモニー交響楽団が、セリフなどをのぞく音楽部分全てを映像の進行に合わせて生演奏した。録音音源をスピーカーで聴かせる映画館とは音響効果が違った。

「魔法使いの弟子」では管弦楽器が高音を響かせ、ミッキーのピンチを臨場感たっぷりに彩る。旧約聖書のノアの箱舟をなぞる物語では行進曲「威風堂々」を強弱豊かに鳴らし、ドナルドの冒険を引き立てる。約2時間の上映を終えると、約5000人の観客が送る拍手が鳴りやまなかった。

映画全編を見せながら音楽をオーケストラが奏でる公演「シネマオーケストラ」を企画したのは、興行会社のキョードー東京(同・港)。2012~14年は年2作を実施し、15年は米国の人気作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など3作に拡大。今年も8月に「E.T.」「インディ・ジョーンズ」といった有名作品の上映を予定する。

盛り上がりの背景には公演できる作品が増えたことがある。欧米では1980年代から取り組まれていたが、戦前の名作など数は限られていた。作曲家が「音楽が前面に出れば、作品の世界観を損なう」と危惧し、了承しなかったという。だが、2010年代に入ると、「ジョーズ」などの映画音楽で知られるジョン・ウィリアムズら巨匠が承諾を出すようになった。

映画から最新技術で音楽部分を消し、譜面をオーケストラの生演奏用に作り直すには費用がかかる。それでも、世界的な人気映画であれば、各国で公演できて収益が見込めることから、欧米を中心に勢いづいた。

観客のニーズの高まりも見逃せない。15年に「ゴジラ」や「ゴッドファーザー」の公演で同様の企画を始めた興行会社プロマックス(同・渋谷)によると、今年4月の「タイタニック」の東京公演が発売から約1カ月で売り切れた。

カギを握る指揮

同社の飯島則充・最高執行責任者(COO)は「人気に火が付きつつある」とみており、その魅力は「ライブ感にあるでは」と言う。「指揮者と奏者の感情が音に乗り、録音音源より人の心を揺さぶることができる。映画館で見る以上に、共に鑑賞した大勢の人と感動を共有した感覚になる人が多い。映画の最もぜいたくな楽しみ方だと感じ始めている」(飯島氏)

コンサートホールも意欲をみせる。すみだトリフォニーホール(同・墨田)は年1回の予定で「生オケ・シネマ」公演を企画。第1回には、チャップリンの「モダン・タイムス」を選び、新日本フィルハーモニー交響楽団による公演を今月7日に開いた。

映像と音楽を合わすのは難しく、指揮が鍵を握る。通常は指揮者の前にモニターが置かれ、タイミングを取るため、映像にリンクしたアナログ時計などが映される。だが、この日の上演で指揮者のカール・デイヴィスはモニターを使わなかった。1曲で十数回もテンポが変わる難易度の高い作品だが、スクリーンを見て指揮棒を振り続けた。1拍もずれないどころか、作曲も手掛けたチャップリンが愛してやまなかった音楽を生き生きと奏でた。

上野喜浩音楽事業係長は「費用はかかったが、チャップリン音楽の第一人者を招いた。ホールがやるからには音楽の表現にこだわりたい」と意気込んでいた。

(文化部 諸岡良宣)

[日本経済新聞夕刊2016年5月10日付]

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