名を呼びながら挨拶 目指せ「愛され」新入社員
新入社員研修で「会社に入るとき、誰が決めましたか」と尋ねると、皆さん自分が決めたと言います。でも会社がOKしないと入社できなかったので、実は自分だけで決めたわけではないのです。
就職や結婚など、人生の大事な節目は自分で決めているように思いがちですが、実は他人が決めている、という側面もあります。ならば人間として好かれるために、どうしたらよいか、最大限努力する必要があると思います。おべっかを使うことはありません。どのようにしたら好かれるか、一緒に考えてみましょう。
まず、状況に合った挨拶をきちんとすることです。挨拶は先にすることが絶対条件です。名前を呼びかけながら挨拶してください。そのためにも職場の人の名前を早く覚えましょう。相手は名前を呼ばれると「自分に関心をもってくれている」と無意識に感じとります。
コミュニケーションの基本は、相手にこちらの気持ちを届けることです。
明るい表情で、元気よく、声もしっかり出しましょう。言葉を言ってからお辞儀をしましょう。そのほうが、言葉と表情が相手に届きます。感じのよい挨拶ができているか、家族に見てもらってもよいでしょう。
大きな笑顔を作ることはありませんが、自然な笑顔を心がけてください。笑顔はあなたに好意をもっていますという証しです。社会人になったら、ほほ笑むことを心がけましょう。「鏡は先に笑わない」のです。
(マナーデザイナー 岩下 宣子)
[日経プラスワン2013年4月6日付]