相手の名刺は席順に置く実践マナー塾

「複数の方からもらった名刺を机に並べるとき、役職の高い人の名刺は自分の名刺入れを座布団のようにして上に置き、他の方の名刺はテーブルにそのまま並べるのはどうか?」。そんな質問がありました。

一対一で名刺交換した場合は、名刺入れの上に置いてもよいでしょう。しかし複数の方から同時にもらった場合は、変に特別扱いせず、座っている人の順番に名刺を並べた方が、スマートですし、間違ってお名前を呼ぶことも防げます。

名刺を交換する際、自分の名刺を両手で出すときは相手より低い位置で、受け取った後は、相手の名刺を高い位置で持ちなさいといわれます。相手と同時に交換する際は、お互いに右手で自分の名刺を渡すので、ぶつからないように少しカーブを描いて、相手の左手に渡すことも大事です。

相手が右手で名刺を出しているのに、名刺入れに載せたまま自分の名刺を取らせる人がいます。直接手から手に渡すのは失礼という考え方が背景にあるのでしょう。ただ同時に交換するときは、右手で名刺を相手の左手に渡し、左に持った名刺入れで相手の名刺を受け取るようにした方が、スムーズに交換できます。

名刺は最初から相手に向けて差し上げてよいと思います。渡す直前に相手に正面を向ける方が確かに丁寧なのですが、名刺は自分の名前を覚えていただくためのもの。すぐ相手に読んでいただけるように、はじめから相手に正面を向けて渡すことをおすすめします。

(マナーデザイナー 岩下 宣子)

[日経プラスワン2012年12月29日付]

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