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「ナマステ笑い」に「口論笑い」 笑いの効能に注目

2012/8/9 日本経済新聞 プラスワン

最近、心から笑ったことがあるだろうか。「笑う門には福来たる」というように、「笑い」にはストレス解消などいろいろな効用があるとされる。最新の研究でも、笑いと健康や疾病との関連が注目されるようになってきた。専門家に笑いの効能を聞き、実践の現場を訪ねた。

「わっはっはっは」「ほっほっほっほ」

■面白い話は抜き 体で笑う

7月中旬、東京都文京区内の施設の一室で開かれた「笑いヨガ」体験会。24人の男女が様々なポーズをとったり、歩き回ったりしながら大声で笑い合う。といっても、ユーモアや面白い話などは抜き。とにかく体で「笑う」のが目的だ。そのうち本当に楽しくなって、気分が変わるのが実感できる。

日本笑いヨガ協会(東京都文京区)の高田佳子代表は「笑うと横隔膜を使うので運動になり、血流もよくなる。面白い、面白くないに関係なく、まず体操として体で笑うことで、リラックスできる」と話す。

1時間半の体験会終了後、参加者からは「自分を解放できた気がする」「久しぶりに大笑いしてストレスが発散できた」などの感想が相次いだ。

笑いヨガは、笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた健康法だ。1995年にインドで始まり、今では約70カ国に普及している。国内での笑いヨガの普及を推進する団体はいくつもある。そのひとつ、特定非営利活動法人(NPO法人)、ラフターヨガジャパン(東京都三鷹市)は「全国で約240団体の活動を把握している」という。

■15分間笑えば40キロカロリー消費

「笑いは副作用のない薬」といわれる。笑いの医学的効能を研究している医師で大阪大学大学院の大平哲也准教授によると、笑いには(1)運動効果(2)ストレス解消効果―の2つがある。声を出して15分間笑うと、約40キロカロリーを消費するそうだ。

人間は過度なストレスがかかると、副腎皮質から分泌されるホルモンのひとつでストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」が血液中に増え、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームなどの一因となる。

ところが「笑うと、このストレスホルモンの分泌が減ることがいくつかの研究で明らかになっている」(大平准教授)。また笑いによって免疫細胞が活性化して免疫力が高まるほか、血圧や血糖値を抑える効果があるともいわれる。日常生活の中で笑いを増やすことは、健康増進にも役立つというわけだ。

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