またハチの攻撃を受けたら速足で数十メートル以上、その場をはなれるのがよい。手でハチを払おうとするのは逆効果だ。

都会で暮らしていると忘れがちな自然との上手なつきあい方。出かける前にチェックしておくことで、安全で楽しいアウトドアライフを満喫できる。

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海外旅行時も油断禁物

エコツーリングなど、豊かな自然を体験する海外旅行が増えている。ただ、途上国などには日本にはないリスクがあることを認識して、行動に注意することが必要だ。

蚊が媒介するマラリアやデング熱はよく知られているが、アフリカや東南アジアではマンソン住血吸虫症、メコン住血吸虫症などの病気がある。住血吸虫は淡水に住む貝類が媒介する寄生虫で、人に感染すると肝臓などに重い障害をもたらす場合もある。

千種教授は「こうした国では、湖や川で泳いだり、素足やサンダルで水田や水辺を散策したりするのは危険だということを知ってほしい」と話す。帰国後、体調に異変を感じたときには、海外渡航歴や行動などを詳しく医師に説明することで早期診断・治療につながることもある。

(ライター 荒川 直樹)

[日経プラスワン2012年5月26日付]