変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

さるイベントを催した時、知人の若者が帰り際にひと言「先生、どうかお疲れが出ませんように」といたわってくださり、まるで家族に出会ったようにホッとしたことがありました。

それに比べ自分は「ではまた」と「それでは失礼致します」だけの挨拶になってはいないかと考えてしまったものです。

仕事の集まりだけに限らず、友だちとお茶を飲むなど誰かと会う時に「先日はお世話になりました」「はじめまして」「ご無沙汰致しました」とTPOに合った挨拶をするのは常識です。では、別れ際の挨拶にはどのくらい神経を使っているでしょうか。

例えば、映画のストーリーは忘れてもすてきなラストシーンだけはずっと覚えているように、人間関係でも別れ際のひと言は良くも悪くも相手の心の中に残ります。ですから大切に考えたいと思うのです。

まず、相手に対する気遣いがあるのなら、「お気をつけて(気をつけてね)」は使いやすい言葉です。よく家族に向かって「運転、気をつけて行きなさいよ」「転ばないように気をつけてね」と叫んでいるのと同じで愛情が感じられます。

一般的には「暗くなってまいりましたので」「雨で滑りますから」「(旅先では)飲み水に気をつけて」など、「何に」をまめに付け加えると「気をつけて」という言葉がはっきりと生きてきます。

慣れない言葉はとっさには出てきません。積極的に使って身につけて下さい。

(コミュニケーション塾主宰 今井 登茂子)

[日経プラスワン2012年3月3日付]

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック