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トイレの回数増える過活動膀胱 薬や生活指導で改善

2012/1/28 日本経済新聞 夕刊

トイレに急に行きたくなり我慢できなくなる。時には漏らしてしまう。こんな場合は膀胱(ぼうこう)の尿をためる機能が低下して起こる「過活動膀胱」の可能性がある。40歳以上の日本人の約1割がこうした症状でいやな思いをしているとみられる。特に肌寒い冬はトイレに行く回数も増える。薬や体操で症状改善が期待できるので、年のせいだとあきらめないようにしたい。

膀胱は300~400ミリリットルの尿をためることができる。通常は150ミリリットルを超えるころから尿意を覚えるが、過活動膀胱の患者では100~200ミリで我慢できないと感じる「尿意切迫感」が表れる。「突然尿意をもよおすので尿漏れを予防しようがない」と京都大学の吉村耕治准教授はこの病気の悩みを説明する。

外出控えがちに

急な尿意に何度も襲われ、トイレに駆け込む回数が増える。「漏らしたらどうしよう」という不安感が大きくなり、外出を控えがちになることも少なくない。就寝中にトイレに行く回数が増えると、睡眠不足に陥る場合もある。命には直接かかわらないが生活の質の著しい低下を招く。

この病気は中高年に多く、加齢が影響していると考えられるが原因は完全に解明されていない。最近の研究では生活習慣病との関連も分かってきた。京大は2008~09年に滋賀県長浜市の約9500人の住民を対象に疫学調査を実施。男性では健常者に比べ、糖尿病の人は1.7倍、高血圧だと1.9倍、過活動膀胱になるリスクが高かった。女性ではメタボリック症候群だとリスクは約2倍になった。

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