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花粉症に強い体に ポイントは鼻呼吸

2012/1/11 日本経済新聞 朝刊

特に花粉症の場合、鼻詰まりが起こると鼻呼吸ができなくなり、口呼吸に頼る傾向が強まる。こうなると、花粉症の症状が悪化する「アレルギー疾患の悪循環」を招く。花粉症シーズンが始まる前に鼻で呼吸する習慣を身に付け、対策を取るようにしたい。

睡眠時はテープを

鼻が詰まっていて鼻呼吸しづらい人には、まず、鼻の通りを良くするためにステロイド点鼻薬を使う。ステロイド剤というと副作用を心配する人も多いが、「使用方法や量を守り、正しく使えばステロイド剤は最も有効」と大木准教授は指摘する。気道を広げて呼吸しやすくする鼻孔拡張テープを活用するのも一つの手だ。

鼻詰まりを解消して鼻呼吸ができるようになれば、とにかく鼻で呼吸する習慣を付ける。昼間は意識して口を閉じ、鼻だけで呼吸するよう心掛けよう。口を空けずに済む癖が付くよう、定期的にガムをかむのもいい。

昼間に鼻で呼吸する習慣が身についても、寝ているときは無意識のうちに口呼吸になってしまう人も多い。睡眠時は薬局で売っている紙製の粘着テープを、閉じた唇の上から貼って口が空かないようにするのも有効な手段だ。使い慣れないうちは気になって眠りの妨げにもなるが、1週間程度使い続ければ、徐々に効果が出てくるようだ。

自分の呼吸が正しいかどうかは意外と分かりづらいもの。テレビを見たり考え事をしたりしているときに口が半開きになっている人は、口呼吸している可能性が高い。

個人差もあり、鼻呼吸に切り替えただけで花粉症の悩みから解放されるわけではない。ただ、誰でも気軽に見直せる習慣だけに、アレルギーに苦しんでいる人は、まず、鼻呼吸か口呼吸かをチェックすることから始めてみよう。

(上林由宇太)

ひとくちガイド
《本》
▼口呼吸の弊害やその対処法を知るには
「健康は『呼吸』で決まる」(西原克成著、実業之日本社)
▼呼吸と健康の関係についてさらに詳しく知りたいなら
「よい呼吸 悪い呼吸」(打越暁著、文芸社)

[日本経済新聞朝刊2012年1月8日付]

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