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サプリ依存にご用心 基本は「食」で健康維持を

2011/10/19 日本経済新聞 朝刊

健康食品(サプリメント)を毎日とっている人は多い。ところが、「体にいい」はずのビタミン類をサプリで飲んでいたのに、がんのリスクが下がるどころか飲まない人より高かったという研究成果を国内の研究グループが今夏、発表した。摂取したからがんになったかどうかの「因果関係」は分からないが、専門家は「健康維持は正しい食生活が基本。安易にサプリに依存しないようにしてほしい」と警鐘を鳴らしている。

複数のサプリを飲んでいるうちに、量が増えすぎてしまうことも

国立がん研究センターは8月、米専門誌「パブリックヘルス(公衆衛生)」に、生活習慣とがんや心臓病との関係を調べる疫学研究結果を発表した。1990~2006年にかけて、40~69歳の男女約6万3千人に、5年間あけて2回のアンケート方式で実施した。週に1日以上、最低1年間、何らかのビタミンサプリを摂取した女性は、まったく摂取したことのない女性に比べ、がんになるリスクが17%高かった。

国立がん研究センターの笹月静予防研究部室長は「ビタミン剤の影響は捨てきれないが、これが原因でがんになったかどうかはこの調査ではわからない。がんになった女性は喫煙者だったり、太り気味だったりと、そもそもがんの発症リスクを上げる要因を持つ」と分析する。体の不調を改善するために飲み始めた人にがんリスクが高かったとみる。

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