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「お世話になっております」と「お世話さまでございます」は、どちらが相手を立てた挨拶でしょうか。答えは「お世話になっております」です。

「いつもお世話になっております」と言われたとき、同じように「いつもお世話になっております」と言う人がいますが、「こちらこそ、お世話になっております」と返さないと相手に応えたことになりません。

「ありがとうございます」の音声表現がよくない人も結構います。心から言っているように聞こえないのです。心のこもった表現ができないと「この会社は口先だけで言っている」と悪い印象になりかねません。

上手に表現できない人に対しては、その人の「ありがとう」を録音をして本人に聞かせて指導するといいでしょう。その上で、上手な人の口まねをさせます。学ぶことは、まねることから始まります。発声練習は毎日、五十音を職場全体ですることです。

口の体操をしている企業は結構ありますが、最近は声の小さい人が多いと聞きます。小さい声しか出せない人は、大きな声が出せません。まずは、大きな声で発声練習をするとよいでしょう。同じように「申し訳ない」という謝りの表現も、心から謝っているように聞こえない人もいます。

電話は音声表現の世界ですから、心から言えるように普段から練習が必要です。クレーム対応の電話が大火事になるのは、最初の第一声と謝りの言葉に問題があることが多いのです。

(マナーデザイナー 岩下 宣子)

[日経プラスワン2011年10月15日付]

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