専門家に聞く 乾燥肌と上手に付き合う方法

乾燥肌を防ぐにはどうすればいいか。井上病院・井上クリニック(東京・足立)の水沼雅斉医師は「かゆいからといって、入浴時にゴシゴシと洗ってはいけない」と話す。あかや皮脂は、体の外にある細菌や刺激物から体内を守るバリアーの役割を担う。日本人には清潔好きの人が多いが、強く洗いすぎると、せっかくのバリアーを壊す。

泡を塗りつける

日本製のせっけんは品質に優れる。ナイロン製タオルやスポンジなどの「入浴グッズ」も安価に手に入る。このため、全身をしっかりと洗いたくなるが、あかすりのように強くこするのではなく、タオルはせっけんをこすって泡を作るために使い、洗う際には泡を手にとって肌に塗りつけるといい。

特に肌が乾燥している時は「せっけんの使用を、わきの下や陰部、足の指の間などだけに控え、シャワーや湯船につかるだけの入浴で済ますべきだ」(水沼氏)。頭皮に湿疹がある人は髪の毛を洗う際に爪を立てず、強く洗いすぎないのがコツだ。

かゆいからといってかくと皮膚の組織が壊れ、痛みやより強いかゆみが出てしまう。かくのを我慢するのには限界もあるので、その場合はステロイド剤などのかゆみ止めに頼ることになる。ステロイド剤の副作用を防ぐため、症状が軽快したらすぐに使用を止めたり、症状が異なる部位ごとにステロイド剤の種類や使用量をきめ細かく変えて使ったりする工夫がいる。使い方はかかりつけの医師と相談して決めるといい。

ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント