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職場の知恵

「子どもが小さい間に介護もくるとは…」生活急変、綱渡り 40代・惑いの10年

2011/9/20 日本経済新聞 夕刊

40代は職場での責任が増す世代。最近は子どもがまだ小さく、育児に時間をとられることも多い。そこに介護が重なると、暮らしは一気に不安定になりがちだ。共働き世帯も多い中、どうやりくりするか。備えを先延ばしにしてはいけないと、専門家は口をそろえる。

子育てをしながら親の介護も担えるよう、備えを急ぐ家庭も多い

「まさか子どもが小さい間に介護もやってくるとは思わなかった」。東京都在住の会社員Aさん(47)は2010年、同居する実父(76)が脳梗塞で倒れ介護が必要となった。しかし家にはまだ手のかかる2歳の子どもがおり、妻(37)はフルタイム勤務。自らも管理職に昇進したばかりで結局、民間の介護施設に入居してもらうことになった。

負担巡り亀裂

しかし毎月の費用は30万円以上。親の年金だけではまかなえず遠方に住む兄弟2人に分担を求めたが「介護は長男の役割」「金銭的な余裕はない」と断られ、関係も悪化した。現在も話し合いを続けているが「もっと早いうちに話し合っておけば事情は違ったかもしれない」と悔やむ。

2歳と4歳の子どもがいる会社員Bさん(41)も、今年、近くに住む父(79)が骨折を機に体調を崩し、寝たきり状態になった。妻(39)は専業主婦だが、子どもの世話で介護に手が回らない。今は自分と姉、母とその友人の4人で協力して面倒をみる。「今は何とかやりくりできているが、仕事上、転勤も考えられる。介護の手が減れば、みんな耐えられなくなる」

厚生労働省の介護保険事業状況報告によると2011年4月末時点で、全国の65歳以上の要介護・要支援認定者は約492万人(暫定値)となっている。

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