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メタボ対策 体質を見極め、効果的に病気予防

2011/8/18 日本経済新聞 プラスワン

最近、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を中心に、病気にかかりやすさと体質には深い関係があることが分かってきた。個人の体質を考慮した健康づくりの可能性について専門家の話を聞いた。

生活習慣病が恐ろしいのは、初期段階では無症状なのに全身の血管を少しずつ痛めつけ、やがて失明、腎不全などの病気や動脈硬化を発症するからだ。最近では、これらの病気の発症には、糖や脂肪などのエネルギー代謝にかかわる体質が関与していることが分かってきた。健康なときに病気になりやすい“メタボ体質”かどうかチェックすることで、効果的な生活指導を行う試みが進んでいる。

この背景には、多くの生活習慣病で、生活改善に取り組んだ「遺産」の効果が明らかになったことがある。筑波大学付属病院内分泌代謝・糖尿病内科の島野仁教授は「糖尿病や高コレステロール血症では初期の積極的な治療や生活改善で一定期間改善した患者は、その後、管理が緩んだとしても心筋梗塞など合併症を遅らせる効果は残る」と話す。

合併症リスク減

しかも、この大切な「遺産」は健康な時から貯金できるという。糖尿病に非常になりやすい体質の人でも若いうちから生活習慣を改善すれば、万一、発症しても合併症のリスクを下げられる。逆に「まだ病気じゃないから」と暴飲暴食をくり返していると、発症後、ツケがまわって急速に病気が悪化するという。

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