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昼休みに仮眠のすすめ 短時間で頭すっきり

2011/8/11 日本経済新聞 プラスワン

 蒸し暑くて寝苦しい夜が続くと昼間にいつも以上に感じるのが眠気だ。睡魔と闘っている間は仕事の効率も上がらない。午後の眠気解消に効果的なのが昼寝だ。ただし、睡眠時間を10~15分程度に収めるのがコツだという。うまく「プチ仮眠」をとるポイントを専門家に聞いた。

プチ仮眠は10~15分に収めるのがコツ(東京都千代田区の霞が関ビル内の仮眠室)

 多い日には120人ものビジネスパーソンが憩いを求めて訪れるビルの一室――。東京都千代田区の霞が関ビルにあるテナント企業用の仮眠室だ。「毎日来るリピーターもいる」(管理担当の三井不動産ビルマネジメントの矢内依世さん)。

 眠気で交通事故や仕事のミスが多くなる「魔の時間帯」。深夜や早朝なら当たり前のことに思えるが、実は午後2~4時も人は体のリズムで眠くなる時間帯。昼ご飯を食べておなかがいっぱいになって眠くなっていると思っている人も多いが、自然のリズムなのだ。

 あくびが出る程度の人もいれば、どうしようもない眠気に襲われる人もある。こうなったら「『プチ仮眠』で眠気を覚ましましょう」。専門家は口をそろえる。では何を注意すればすっきりした午後を手にできるのだろうか。

 まず一番大事なのが眠る長さ。「30分過ぎると、かえって起きた後にぼーっとする」と国立精神・神経医療研究センターの栗山健一・精神機能研究室長は注意する。短く抑えるのがポイントだ。昼寝後に余計にぼーっとした経験がある人は長く寝過ぎてしまったのかもしれない。

 人の眠りは最初は浅く、次第に深くなり、また浅くなるという周期を繰り返す。特に寝不足だと深い眠りに早く到達しやすく、深い所で起きると、頭がしっかりと目覚めた状態に戻るまで時間がかかってしまう。「深い所まで行ってしまう前の15分程度が目安」(栗山室長)。

 次にタイミング。会社や学校で気ままに昼寝できない人も多いが、「眠気を感じる前に予防的に昼休みを利用するのも手」と独立行政法人労働安全衛生総合研究所の高橋正也・上席研究員はいう。実験で4時間睡眠で寝不足の状態の参加者にいつも通り出社してもらい、昼休みの15分のプチ仮眠の効果を調べた。

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