日本でも2000年前後に、栄養学の分野でGI導入の機運が高まった。しかし、ダイエットに利用しようと誤った食品の表示が広まり、糖尿病研究者らから厳しい批判が出て、しばらくGIを勧めにくい状況が続いた。糖尿病患者が予備軍を含め国内で2200万人以上と増え続け、一部メーカーが05年ごろから低GIを表示した食品を販売し始め、再び評価し直す動きが出てきた。

田中院長は「日本のGI研究はまだ始まったばかり」と解説する。特に、海外で指標づくりが進んだため、日本人にあった日本の食品の分析が少なく、日本発のデータをもっと蓄える必要があると指摘する。

それに応える研究が出始めている。例えば、神奈川県立保健福祉大学の杉山みち子教授らのグループは、ご飯(147グラム)を基準として日本の様々な食品のGIを調べた。この結果から、食品の組み合わせによってもGIが大きく違ってくることが分かった。

国際規格の動きも

ご飯だけのGIを100とすると、ワカメの酢の物と一緒に食べた場合、GIは48に下がった。またすし飯にするとGIは67。酢は口の中を酸性にする。唾液に含まれる酵素は、酸性になると働きが弱まる。炭水化物が糖に分解される反応が遅くなり、血糖値の上昇も抑えられるようだ。

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